大根の保存方法――長持ちする常温・冷蔵・冷凍のポイントは?
大根は、しっかり味が染みた煮物や鍋物から、シャキシャキとした歯応えが食欲をそそるサラダまで、活用の幅が広い野菜です。
しかし、旬の時期の大根は太く立派なため、お買い得だからと一本買っても新鮮なうちに食べきれないことも。野菜室でしなびてしまう前に、おいしく保存したいですよね。
そこで、大根の味を極力落とさずに長持ちさせる保存方法を、フードコーディネーターの清水加奈子さんに伺いました。
教えてくれたのはこの人!
清水加奈子(しみず かなこ)
フードコーディネーター/管理栄養士
調理師、中医薬膳師の資格も持つフードコーディネーター。アイディアレシピやダイエットレシピの提案からフードスタイリングまで幅広くこなし、食関連の企業サイトや雑誌などで活躍中。
公式サイト
大根の下茹で方法――基本のひと手間でおいしく仕上がるレシピも紹介
トライアルでの販売価格
大根(1本)…129円(税込)
※2023年12月 スーパーセンター藤沢羽鳥店調べ。
※トライアルの商品はすべて税込表示です。
※販売価格は時期によって変動します。
適切に保存するには、鮮度の良い大根を選ぶことが大切
収穫から時間が経った大根は、水分が抜けてやわらかくなり、味も食感も落ちてしまいます。
まずは、できるだけ鮮度が良い大根を見極めて購入し、正しく保存しましょう。
新鮮でみずみずしい大根を見分けるポイント
・持ったときにずっしりとした重みがある
・皮にひび割れがない
・葉の色が鮮やか
・ひげ根の跡が小さい
重みがあって葉も青々としている大根は、中にたっぷり水分を含んでいます。
一方、ひび割れがある大根は、水分過多で根の部分の育ち具合が偏っていたり、葉に栄養分を取られたりしている可能性が。
水分や養分を取り込むひげ根が大きく不揃いな大根は、みずみずしさに欠けていて甘味も少ないことが多いです。
曲がっていてもいいので、全体にハリがあって表面が滑らかな大根を選びましょう。
大根の保存方法
大根は、常温、冷蔵、冷凍の3パターンでの保存が可能です。
用途や季節、食べるタイミングに合わせて保存方法を使い分けましょう。
ここからは、それぞれの保存方法について詳しく解説します。
常温で保存する
大根は、丸ごと一本なら常温で保存することができますが、常温保存できるかどうかは季節によって異なります。
外気温が25℃を超えたら常温での保存は避けましょう。
丸ごと一本を常温保存する際は、大根の葉を落として切り口をラップで包み、全体を新聞紙などで包み、立てて保存してください。
葉付きのまま置いておくと、葉に水分や養分を取られてしまうため、葉の部分は最初に切り落とします。
そして、葉の切り口をラップで包んで切り口から水分が失われるのを防ぎましょう。
新聞紙などで包む際は、2〜3枚程重ねて冷暗所に保存します。
大根などの根菜類は、育ったときと同じように立てて保存するとおいしさが長持ちしますよ。
秋の終わりから初夏にかけての比較的涼しい時期なら、2週間程は常温保存が可能です。
真冬なら3週間程を目安にしてください。
冷蔵で保存する
冷暗所がない場合や夏場は、冷蔵が◎。
一本そのまま冷蔵保存する場合は、常温保存と同じやり方で、全体の乾燥を防いでから冷蔵庫へ入れましょう。
一本で保存したほうが長持ちしますが、カットした場合も切り口を空気にさらさないようにすることで1週間程度は冷蔵保存が可能です。
カットした大根は、切り口から水分が抜けて乾燥します。
切り口が空気にふれないようしっかりラップで包み、ジッパー付きの保存袋に入れましょう。
切って保存するときも、葉があったほうを上にして保存すると長持ちします。
ただし、大根は細かく切ったり、茹でたりしてから冷蔵保存すると日持ちしません。
下ごしらえした大根が余ったときは、保存容器に入れて冷蔵し、翌日には食べきりましょう。
冷凍で保存する
少しでも長く保存したいときは、冷凍保存がおすすめです。
まずは解凍後の用途に合わせて切ったり、すりおろしたりしてから保存しましょう。
冷凍時の大根の切り方と調理時の活用例
切った大根は、ジッパー付き保存袋に入れて、冷凍庫へ入れましょう。
すりおろした大根は、製氷皿に流し込んだり、使う分だけ小分けにしてラップに包んでからジッパー付き保存袋に入れておいたりすると、解凍後に使いやすいですよ。
冷凍した大根は、細胞が壊れて味が染みやすくなります。
炒め物や煮物に使う場合は解凍せずに加熱してくださいね。
丸ごと一本買って、上手に保存するのが経済的!
大根を丸ごと一本買っても、適切な保存方法を知っていれば無駄なく使いきることができます。
ここで紹介した方法を実践して、大根をおいしく長持ちさせましょう。
トライアルでは、旬の大根をいつでもお手頃価格で販売していますが、中でも丸ごと一本買いがよりお得!
甘味たっぷりのみずみずしい大根を、さまざまな料理に活用してください。
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