甘いスイカの見分け方は?トライアルで買える種類や産地も紹介!
太陽の光をさんさんと浴びて育ったスイカの果実は、甘みたっぷりで驚くほどジューシー。大玉のスイカを切り分け、したたる果汁をこぼさないようにかぶりつくのは、夏の醍醐味ですよね。
夏の風物詩への期待は大きいだけに、買ってきたスイカがいまいちだったときのガッカリ感は計り知れません。
そこで、今回は失敗しないスイカの選び方をご紹介!甘いスイカの見分け方や、トライアルで買えるおすすめの品種について、トライアルの野菜博士がご説明します。今年はとことんおいしいスイカを味わいましょう!
トライアルの野菜博士
トライアル 青果商品部 安丸輝(やすまる あきら)
青果担当歴12年。トライアルの野菜や果物の仕入れに携わる中で、多くの野菜知識を蓄積してきた。
好きな食べ物は、とうもろこしと桃。
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スイカは大玉のほうが、甘味が強い
ゴールデンウィーク前後から店頭に並びはじめるスイカ。大きさもさまざまあって、Sサイズの小玉スイカとMサイズの中玉スイカ、Lサイズの大玉スイカがあります。みかんなどは小ぶりのほうが、甘みが凝縮しておいしいといわれますが、スイカは逆。生産者や品種によって違いはあるものの、原則的にはSやMよりも大玉のLサイズのほうが、糖度がのりやすくて甘みが強いのが特徴です。
さっぱりとした甘さが好みなら小玉を、しっかりした甘みが欲しいなら大玉をと買い分けてもいいかもしれません。
そうはいっても、大玉は冷蔵庫に入らなかったり、食べきれなかったりすると思いますので、スーパーでカットされた物を買うのがおすすめです。トライアルでも、もちろん食べやすい大きさに切って販売しています。
おいしいスイカの見分け方は、見た目と音がポイント
スイカは、外から見ても甘いかどうかを判断するのは難しいもの。そのため、店頭でおいしいスイカかどうかをチェックするポイントをご紹介しましょう。
皮にツヤがあって、黒の縞模様がはっきりしている物が◎
果皮にツヤがあって、黒の縦縞がはっきりしている物がおすすめです。表面を手のひらでさわってみたとき、ぼこぼこしているのもおいしいサイン。
また、スイカのお尻にある穴が大きいほど、よく熟していて食べ頃であることを表しています。甘みも大きいほうが強いので、ぜひ持ち上げてお尻も見てみてください。
なお、穴が小さいからといって、時間を置けば追熟するわけではありません。あまり日を置かずに食べ切りましょう。
スイカを叩いたときに軽い音のする物が◎
「スイカのおいしさは叩いたときの音で判断できる」と聞いたことがある人が多いかもしれません。実際、食べ頃のスイカを叩くと、ポーンポーンと軽い音が響きます。一方、まだ熟していないスイカは、コツコツと硬い音がするはず。
並んでいるスイカの音を比べてみると、違いがわかるかもしれません。店頭のスイカを傷つけない程度に、音の違いに耳を澄ませてみてください。
スイカはできるだけ早く食べきろう
キウイやメロンのように追熟しないスイカは、購入したらできるだけ早く食べるのが◎。少人数のご家族や、「おやつに少しだけ食べたい…」といった場合は、4分の1にカットした物や、一口サイズに切ったカットフルーツもおすすめです。
丸のまま買ってしばらく置いておきたい場合、風通しが良くて涼しい場所を選んで、常温で保存してください。カットした場合は、切り口が空気にふれないようにラップをして冷蔵庫へ。スイカは冷やしすぎると甘みがなくなるので、食べる数時間前に冷やすとよりおいしく食べられます。
熊本から北へバトンをつなぐ産地リレー
トライアルでは、南から北へ、その時々で最もおいしい産地のスイカを販売しています、トライアルで扱っているスイカの主な産地を、順を追ってご紹介します。
■トライアルのスイカ産地リレー
熊本県
全国の産地の先陣を切るのが熊本県。温暖な気候で土壌も肥沃な熊本県は、日本で最もスイカの生産量が多く、最高のスイカの名産地と呼ばれています。5月までが最もおいしい時期。
長崎県
梅雨時期になると、産地は熊本から長崎へ。長崎は水はけのいい土地で、雨がたくさん降ってもスイカはあまり水分を吸いません。そのおかげで、梅雨時期も甘さを維持することができるのです。
九州地方では、昼と夜の寒暖差と、豊富な地下水を活用して作られる大分のスイカも定番の産地です。
鳥取県・愛知県
九州のスイカが終わると、九州地方や関西地方では鳥取のスイカが多く出回り始めます。中でも、北栄町(旧大栄町)は長い歴史を持つスイカの名産地で、北栄町を主産地として作られている「大栄西瓜(だいえいすいか)」は全国的に知られるブランドスイカです。
ちなみに同じ頃、中部地方から関東地方では、愛知産のスイカが多く販売されています。
千葉県・茨城県
千葉のスイカの生産量は、熊本に次ぐ2位。JAグループによれば6月、7月の出荷数は千葉がトップで、スイカに関連するイベントなども多く開催されています。特に、内陸部の富里市や山武市は昼夜の寒暖差が大きく、糖度の高いスイカができやすい土地です。
また、茨城では筑西市・桜川市周辺で多く生産され、品種改良による新品種なども生まれています。
新潟県
新潟では、春先に良く日が照って高温になる砂丘地と、梅雨明け後に日照時間が長く気温が高くなる魚沼地方で多く作られています。
シャリ感(食べたときのシャリシャリ、シャクシャクとした歯触り)が強く、すっきりした甘さのスイカが多いですね。味も歯触りも、万人受けするタイプのスイカだと思います。
山形県・秋田県
お盆前後になると、山形や秋田といった東北地方のスイカが市場のほとんどを占めるようになります。
山形の北東部にある尾花沢市とその周辺は豪雪地帯で、しかも盆地で夏は暑いため、スイカづくりに適した気候。「尾花沢スイカ」などが有名です。秋田でも、盆地の横手市が産地の中心です。
ぜひ食べてほしい!トライアルおすすめの品種
数あるスイカの品種の中でも、トライアルの一押しは「羅皇(らおう)ザ・スイート」と「金色羅皇(こんじきらおう)」。糖度が12度以上の物でないと出荷することができません。
12度は、ほとんどの人が「甘くておいしい」と感じる糖度。つまり、この2つの品種なら、ほぼ間違いなく甘いスイカだということです。
希少性の高い品種ではありますが、熊本の店舗では手に入りやすいと思いますので、見つけたらぜひ食べてみてください!
羅皇ザ・スイート
羅皇ザ・スイートは、熊本県山鹿市の生産者と、道の駅鹿北・小栗郷が契約栽培している新品種。大玉でシャリ感が強く、コクのある甘みです。
金色羅皇
羅皇ザ・スイートより、さらに甘みが深いといわれる金色羅皇。果実は黄金色をしています。
トライアルでは、そのとき最もおいしいスイカが手に入る!
トライアルの青果部門では、販売したい野菜や果物がある産地にバイヤーが足を運び、生産者と直接話をして仕入れを決定しています。栽培に適した土壌と、夏と冬の気温差、昼と夜の寒暖差が甘みや味に大きく影響するスイカも、少しずつ産地を北上させ、実際に味を見て仕入れていますのでご安心ください。シーズン中なら、いつでもおいしいスイカが味わえます。
ぜひ、トライアルの店頭で、スイカの見た目や音をチェックしてみてくださいね!
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