農作物の生産から販売まで一貫して行うトライアルファームの取り組み
トライアルと生産者が共同で農作物の生産から販売まで一貫して取り組む「トライアルファーム」。
契約している農園の多くは、衛生管理や栽培記録の徹底など農業における適正基準を満たし、日本や世界の食品安全に関する認証を取得しており、高い安全性を誇ります。
「新鮮・高品質・低価格」を実現する農作物づくりについて、担当者の丸山敬明に話を聞きました。
甘くておいしい!トライアルファームのこだわりみかんが登場!
トライアルと生産者が一緒に作るトライアルファームとは
トライアルと生産者が共同で農作物を育て販売するプロジェクト「トライアルファーム」。
どんな農作物をどのように育てるかというところから生産者と一緒に考え、栽培から収穫、販売まで同じ目線・方向性で取り組めるかまで協議します。プロジェクトが始まって以来、ミカンやバナナ、キャベツ、白菜、オクラなど多くの野菜や果物を生産し、販売してきました。
トライアルファームの野菜や果物は、「新鮮・高品質・低価格」が魅力。生産者と農業の専門知識を有する社員が協力しながら、土壌や風あたりなど栽培地を選定することに始まり、物流網も整えることで、収穫後はすぐに輸送し、輸送中の温度管理も徹底することで鮮度を維持するなど、一連の工程すべてに納得できるまで調整します。
新鮮で高品質ながら低価格を実現できているのは、最初にお客さまが手にしやすい価格を決め、そこからどうすればその価格を実現できるかを逆算して生産しているからです。
丸山:信頼できる農園を探すために、北海道から沖縄まで全国の農園に足を運んでいます。契約前には1ヵ月に何度も通って生産者から話を聞き、畑の様子や農作物の味を確認しています。
50回以上足を運んだ農園もあります。雨の日の後に伺って水の流れる様子を見たり、シーズンオフ中の畑の様子も見たりと細かく確認しています。
ご家庭に満足のいく農作物を届けたい。トライアルファームを始めた理由とは
トライアルファームに取り組み始めたきっかけは、日本の農業の現状が大きく影響していると丸山は言います。
丸山:国内の農業人口は減っているのをご存じでしょうか。日本では個人の生産者が減って相対的に大規模生産者が増えている傾向にあります。
大規模生産者の販売先として、安定供給を確保したい特定企業となることが多いため、スーパーなどお客さまが直接買える場所に農作物が集まりづらくなってきています。こうした現状を踏まえ、トライアルではお客さまに喜ばれる商品を確保するために、農作物の生産に取り組むことを決めたのです。
トライアルファームは2019年に茨城県にある農園でキャベツと白菜を生産するところから始まり、今では日本各地に拡大展開しています。
トライアルファームには大事にしている3つの基準があります。
1つ目は、トライアルが栽培の計画段階から生産、収穫、店頭に届くまで一貫して携わっていることです。自社で生産から販売まですべての流れを統括することで、コストを抑えながら、お客さまのニーズも迅速に拾い上げて反映するためです。
2つ目は、衛生管理の徹底です。トライアルファームはGGAPやJGAP※といった農業の生産工程管理の認証を取得している生産者を中心に契約しています。例えば、雑草の除草を徹底しているなどの基準があります。農園は衛生的で、安定した品質を維持するために細部にまで気を配れる生産者と手をとりあうことにこだわります。
3つ目は、必ず栽培記録を残すことです。いつ何にどんな農薬を使ったかを記録に残すことで、安全性を保つことができると考えています。
こうした基準を満たすことで、「低価格でありながら高品質な農作物」の生産を実現することができるのです。
※GGAP…世界中の農・畜・水産物を審査できる食品安全の総合的な適正農業規範基準
※JGAP…食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられる日本発の認証制度
極上ミカンにトマト、スイカも!進化を続けるトライアルファームのこれから
トライアルファームでは取り扱う品目や数量のさらなる拡充を目指しています。2023年冬には、人気商品「とことん土にこだわって作ったみかん」の4kg入りが登場します。通常のミカンが入った赤箱に加え、農園内の一等地で育ったミカンだけを詰め込んだプレミアムな黒箱の2種類があります。
丸山:2024年以降は、国産の柑橘類やトマト、インゲン、ゴーヤ、スイカ、キュウリなどが登場する予定です。もっとお客さまに喜んでいただけるものをお届けしたいという気持ちで取り組んでいます。トライアルファームの農作物には、トライアルファームのシンボルとなる青字のマークと生産者の顔のシールが貼られているので、ぜひ青果コーナーで探してみてください!
※記事は2023年12月時点の内容です