【トンカツの作り方】フライパンでサクサクにする揚げ方・揚げ時間
家庭で食べる揚げ物メニューの定番、トンカツ。
ただ、「衣が焦げてしまった」「中まで火が通っていなかった」「肉が固くなってしまった」など、失敗談も多く耳にします。
お店で食べるような衣サクサクのトンカツが、自宅でも作れたらうれしいですよね!
今回は、フードコーディネーターの大内佳名子さんに、家庭で簡単にできる、失敗しづらいトンカツの作り方を教えていただきました!
教えてくれたのはこの人!
大内佳名子(おおうち かなこ)
フードコーディネーター/ワインアドバイザー
食に関するイベント企画会社で、ワインセミナーの講師、カフェやレストランのワイン&フードコーディネートを担当した後、フードコーディネーターとして独立。現在はさまざまな企業の商品開発、メニュー開発を手掛ける。
トライアルでの販売価格
米国産 豚ロースとんかつ用(100g)…109円(税込)
※2024年2月 スーパーセンター藤沢羽鳥店調べ。
※トライアルの商品はすべて税込表示です。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
トンカツをカラッと揚げるにはコツがある!家庭でできる簡単な方法
大内さんに伺ったトンカツの作り方は、当たり前に思っていた揚げ方の概念を覆すものでした!
下準備の方法から順に解説していただきます。
材料(2人分)
豚ロース肉(トンカツ用)…2枚
塩…少々
コショウ…少々
パン粉…適量
揚げ油…適量
練り辛子(お好みで)…適量
[バッター液]
卵…1個
水…大さじ2
小麦粉…大さじ4
[特製トンカツソース(すべての材料を混ぜ合わせる)]
すりごま…大さじ2
ウスターソース(中濃ソースでもOK)…大さじ2
ケチャップ…大さじ2
砂糖…大さじ1
醤油…大さじ1
1. 肉を常温に戻して筋切りし、下味をつける
豚ロース肉を冷蔵庫から出して常温に戻し、ドリップをキッチンペーパーで拭き取る。
脂身と赤身の境目に約3cm間隔で包丁、またはキッチンバサミで筋切りする。
筋切りのポイント!
筋切りは包丁の先で刺すだけでなく、肉の繊維を断ち切るイメージで、しっかり切り込みを入れてください。
そうすることで、加熱した際に肉が反ったり、縮んだりするのを防ぐことができます。
トンカツ用の厚切り肉の場合は、両面を筋切りするといいでしょう。
筋切りを終えたら両面に塩、コショウを振って下味をつける。
2. 肉を叩いて伸ばし、また元の大きさに戻す
豚ロース肉の両面それぞれを包丁の背で叩き、肉の繊維を断ち切るように広げる。
しっかり叩いたら、広がった肉を手で寄せて、元の大きさになるように形を整える。
なぜ肉を叩く?
肉を叩くことで筋繊維が壊れてやわらかく仕上がる上、下味が入りやすくなったり、火の通りが均一にできたりします。
最後に元の大きさに整えるのは、きれいに揚げるためです。
3. 豚ロース肉にバッター液とパン粉をつける
ボウルに卵と水を入れて軽くほぐし、次に小麦粉を入れてダマにならないよう、ホイッパーなどでよく混ぜてバッター液を作る。
パン粉は大きめのバットに広げておく。
豚ロース肉をバッター液にくぐらせ、全面にしっかりとつける。
バットに入れたパン粉にのせ、肉の上からたっぷりパン粉をかける。
手で肉を軽く押さえるようにして全体にパン粉をまぶし、1分程置く。
衣付けのポイント
トンカツの衣は、小麦粉、溶き卵、パン粉を順番につけていくのが一般的ですよね。
ですが、肉とパン粉がしっかり密着して衣がはがれにくくなるバッター液を使えば、肉をつける際にトングや菜箸が使えて手が汚れないほか、洗い物が少なくなります。
また、パン粉をつけた後に、1分程置くのもポイント。
肉の水分を衣が吸い、蒸すような状態で水分を飛ばしながら揚げるので、内側はジューシー、外側はサクサクに仕上がりますよ。
4. 油を加熱する前に肉を入れ、肉を動かしながら揚げる
フライパンに常温の油を高さ1cmくらいまで注いだら、衣をつけた豚ロース肉を入れる。
さらに、肉の高さくらいまで油を入れたら火をつけ、中火で油の温度が上がってくるまで待つ。
油の温度が上がり、5分程度経って衣が固まってきたら、時々菜箸で肉を左右に動かしながら揚げる。
底面の衣がきつね色になったら裏返し、また数分揚げる。
肉が浮き上がって、油の泡が小さくなったら揚げ上がりの合図。
仕上げに高温で両面を10秒ずつ揚げて、カラッとさせる。
低温の油から揚げても大丈夫?
トンカツのように分厚い肉を揚げる場合、冷たい油から揚げ始めれば、油の温度が上がると同時にじわじわと肉に火が入っていきます。
そのため、高温の油に入れて衣だけが色付いて、中まで火が通らないという失敗を防ぐことができます。
さらに、時々肉を動かすと対流が生まれ、油全体の温度が均一になって揚げムラも出にくくなります。
ただ、肉の大きさや厚みによって火加減や加熱時間は異なるので、適宜調整してくださいね。
5. 揚げ上がった肉は、斜めに立てかけて余分な油を落とす
トンカツを油から取り出し、バットの端などに立てかける。
そのまま1分半〜2分程置いて余分な油を落としつつ、余熱で火を通す。
なぜ揚げ上がったトンカツを立てかけるの?
揚げたトンカツを立てた状態で置くことで、平らに置くよりも油が切れてカラッとした仕上がりになります。
油を吸わせるためにキッチンペーパーの上に置くと、反対にベタッとした仕上がりになってしまうので避けてくださいね。
6. 食べやすい大きさにカットする
トンカツは、包丁をスライドさせると衣がはがれてしまうため、包丁の刃先を手で押さえながら、一気に刃を下ろすように切る。
7. 特製トンカツソースを作る
特製トンカツソースの材料をすべて混ぜ合わせる。
カットしたトンカツはお皿に盛り付け、お好みの野菜や練り辛子、特製トンカツソースを添える。
トンカツにするのに適した豚肉の選び方
トンカツにするなら、「ロース」または「肩ロース」がおすすめ。
脂身と赤身がはっきり分かれていて、赤身の割合が多いロースは、揚げ物をさっぱり食べたい方向け。
一方の肩ロースは、赤身の中にもサシが入っているため、旨みやコクがあります。
いずれも肉質はそれほど変わりませんので、赤身と脂身のバランスを見て決めるといいでしょう。
トライアルでは、トンカツにおすすめの豚ロース肉がお得!
今回ご紹介したトンカツの作り方には、これまでの揚げ方とは異なる工程があったかもしれません。
それが、失敗しないどころか、まるでお店で食べるようなサクッとジューシーなトンカツになる秘訣。
一つひとつの工程を丁寧に行うように心掛けることも、おいしく仕上げるコツですよ。
トライアルでは、トンカツ用の豚ロース肉を、いつでもお手頃価格で販売しています。
おいしいトンカツには新鮮な肉を選ぶのも欠かせませんので、ぜひチェックしてみてください!
トライアルの肉が安くておいしい理由は?鮮度&安心安全へのこだわり