新鮮な魚を食卓に。トライアルの「産地直送」プロジェクト始動
鮮度と品質のいいお魚を届けたい。そんな想いから、トライアルは九州内の卸売市場から朝どれの魚を直接買い取り各店舗に届ける「産地直送」プロジェクトを始めています。産地、バイヤー、店舗が自発的につながったこの取り組み。ある早朝、宮崎市中央卸売市場を訪ねました。
産地とつながることで、もっと新鮮。もっと高品質。
まだ夜のとばりが下りている宮崎市内。海沿いにある宮崎市中央卸売市場には煌々と光がつき、大型トラックが次々と入ってきます。場内には、近海でその日に獲られた鮮魚が続々と集まり、午前4時からの競りを今や遅しと待っています。
4月から6月にかけては、カツオのシーズン。南九州のカツオ漁は、水槽にまとめて入れる「ドブ漬け」で市場まで運ばれることが多い中、宮崎のカツオは浜で氷を入れた箱に詰めます。こうすることで鮮度が一段よく市場に届くのです。鮮度だけでなく、温度管理、品質管理まで見届けられるのが、地方市場のいいところ。
宮崎は全国でも有数のブリの生産量を誇ります。産卵期を迎える冬から早春にかけてが天然ブリの旬。漁獲してすぐに神経じめして、氷詰めで輸送するから、眩しいほどのこの鮮度!
トライアルカンパニーはこれまで、福岡市中央卸売市場で一括して鮮魚の買い付けをしていましたが、2020年より「産地直送」プロジェクトとして九州内の地方卸売市場と直接取引を始めています。
「私たち鮮魚バイヤーが産地まで赴いて魚を仕入れることで、魚の鮮度が2日から1週間近く早めることができると分かり、社内で自発的にやってみようという動きが生まれました」と話すのは、トライアルカンパニーの鮮魚バイヤー、長野大志(ひろし)。どうしてそんなに日数が変わるんでしょうか?
「福岡の中央卸売市場に集まっている魚は、産地から直送される魚のほか、東京や大阪の中央卸売市場に一旦行って、そこから戻ってくる魚もあります。そのため水揚げから1週間経った魚が安価で取引きされるということも少なくないわけです」
「そうではなく、産地の卸売市場まで直接赴いて、より鮮度のいいものを買い付けてお店に届ける、そしてみずからが現場に立ってお客様に魚を販売することで、より魚の鮮度が伝えられるのではないか、と取り組みを始めました」
宮崎市卸売市場に務める徳重隆介さんは、トライアルの「産地直送」を支える大切なパートナーの一人。
「鮮度を上げるだけでなく、船上で神経抜きをするなどの処理をして品質を上げる取り組みもしています。前浜で獲れる5〜6種類の旬の魚をセットにした鮮魚セットを送るなどの取り組みも始めました。宮崎の魚は日本海側に比べて知名度が低いですが、いい状態の鮮魚は多くあります」
産地直送で、宮崎のおいしい魚の味わいをトライアルのお客様に知っていただきたいと話します。
「漁師めし」は究極の時短料理!新鮮なカツオの絶品レシピ2品
魚さばきのテンションが上がる、鮮度の良さ!
産地で仕入れた鮮魚は、北九州のトライアルセンターに一旦集められ、九州一円のトライアル直営店に届けられます。今回は熊本県のトライアル新八代駅前店を訪ねました。
鮮魚を担当する米田成正は、箱を開けてニッコリ。
「産地直送プロジェクトが始まってから、魚の鮮度や品質は格段に上がりました。さばいていても楽しい。テンションが上がります!」
この日は宮崎から届いたカツオとブリをおろします。
どこか誇らしげに見える「産地直送」マーク。それでいて、期待を裏切らないトライアル価格での提供です。
「お客様からの嬉しい反応もいただきますね。新鮮でおいしくなったね、とお声がけをいただいています。夏になるとタイやイカが、秋には戻りガツオが産地直送でお届けできると思います。味の違いをぜひ、お試しください」
産地と、市場と、店頭がバトンをつなぎ、海の恵みをお届けする「産地直送」プロジェクト。まずは旬のカツオをお試しください!