アサリの砂抜きをマスターしよう!正しい手順と旨味たっぷりレシピ
旨みの詰まった出汁が取れるアサリは、料理の味を簡単にワンランクアップさせてくれる食材。トライアルでも季節を問わず人気の商品ですが、特に2~4月と9~10月の旬の時期のアサリは、身がふっくらしていておすすめです。
旬のアサリをよりおいしく食べるには、どうすれば良いのでしょうか。ここでは、料理家の風間章子さんに、アサリ料理に欠かせない砂抜きの仕方や、砂抜きしたアサリの保存方法について教わりました。また、風間さんオリジナルの、アサリを使ったスープと副菜のレシピもご紹介します。
ジャリッとした食感をなくす!アサリの正しい砂抜き方法
アサリを食べたとき、口の中でジャリッとした砂の感覚を味わったことはありませんか?
アサリは浅瀬の砂の中で、エサのプランクトンといっしょに、海水や砂を取り込んで暮らしています。アサリの食感を損なうことなくおいしく食べるには、調理前に確実に砂抜きをすることが大切。
まずは、正しい砂抜きの手順について見ていきましょう。
アサリの砂抜きの手順
1. バットにアサリを並べる。アサリの殻の上部分が少し出るくらいまでひたひたに水を張り、塩を加える(水200ccに対して塩小さじ1)。
2. バットにアルミホイルを被せて、冷蔵庫で30分~1時間程度置く。
アサリが呼吸するのを利用して砂を吐き出させるため、工程「1」で水を入れすぎないことがポイント。
工程「2」でアルミホイルを被せて暗くすることで、アサリは活動的になりよく砂を吐きます。アルミホイルには、砂を吐くときに水が飛び散るのを防ぐ役割もあります。
冷凍しておけば調理の時短に!アサリの保存方法
アサリの砂抜きを毎回するのはちょっと面倒…。そんなときは、一度にまとめて砂抜きをして、冷凍保存するのがおすすめです。
アサリの冷凍保存の仕方
1. 砂抜きしたアサリをザルに移して水をよく切る。
2. バットに戻して平らにならす。
3. バットごと冷凍庫へ入れ、急速冷凍する。
アサリを冷凍保存するメリット
アサリの冷凍保存には、大きなメリットが2つあります。
長期保存が可能に
アサリは生ものなので、そのままでは長く保存することができません。しかし、冷凍しておけば、3週間~1ヵ月程度保存が可能。食べたいときに取り出して、すぐに使えます。
時短になる
冷凍したアサリは、自然解凍する必要がありません。凍ったまま調理できるので、冷凍庫から取り出してそのまま味噌汁に入れたり、酒蒸しにしたりできます。調理時間をグッと短縮できますよ。
子供もパクパク食べる!アサリの旨みを味わうレシピ2選
味噌汁にただ入れるだけでも、旨みをプラスしてくれるアサリの出汁。ここからは、その出汁を味わうスープと、子供から大人まで満足できる副菜のレシピをご紹介します。
トライアルの販売価格
アサリ(1パック/236g)…254円
※2021年8月 スーパーセンター藤沢羽鳥店調べ
※トライアルの商品はすべて税込表示です
※販売価格は時期や産地によって変動します
まろやかな出汁を味わう「アサリのチャウダースープ」
1品目は、朝晩に涼しさを感じ始める秋の入り口にぴったりのチャウダースープです。
材料(2人分)
・アサリ…200g
・ジャガイモ …1個
・ニンジン…5cm
・タマネギ…4分の1個
・ブロッコリー…3房
・バター…8g
・水…200cc
・牛乳…200cc
・ホワイトソース…1パック(小分けパックのもの)
・ブイヨン…1スティック
・塩、こしょう…少々
作り方
1. ジャガイモ、タマネギ、ニンジンを1cm角に切る。ブロッコリーは小房に分けて塩茹でし、1cm角に切る。
2. 鍋にバターを入れて溶かし、タマネギ、ニンジン、ジャガイモの順に炒めて水200ccを注ぐ。
3. 沸騰したら火を弱め、ブイヨンを加えて5分煮る
4. アサリを殻ごと加え、蓋をして1分蒸し煮にする。
5. 蓋を外し、アサリの口が開いていれば混ぜながら煮る。
6. 牛乳200cc、ホワイトソースを加えて、しっかり煮えたら塩、こしょうで味を調える。
調理のワンポイントアドバイス
牛乳だけでもおいしくできますが、ホワイトソースを加えることで舌触りが滑らかに。アサリによって塩分が異なるので、味を見ながら塩、こしょうを調節しましょう。
栄養満点!子供も食べやすい「アサリ入り卯の花炒め」
いつもの卯の花炒めにアサリを入れると、グッと豪華に!キクラゲの食感も楽しく、お子さんも食べやすいレシピです。
材料(2人分)
アサリ…300g
おから…100g
ニンジン…2cm程度
長ネギ…5cm(4分の1本)
乾燥キクラゲ…5枚
絹サヤ…8枚
水…100㏄
料理酒…大さじ3
ごま油…大さじ2
砂糖…大さじ2
醤油…大さじ1.5
作り方
1. キクラゲは1時間程水に浸して戻し、細切りにする。絹サヤは塩茹でして斜め細切りにしておく。長ネギは縦半分に切って斜め薄切り、ニンジンは細切りにする。
2. フライパンに水100ccと料理酒大さじ3を入れ、アサリを入れて蒸す。
3. アサリの殻が開いたら、中火でさらに1分蒸して火を止める。殻から身を外して殻は捨てる。
4. 別の鍋でごま油を熱し、長ネギ、ニンジン、キクラゲの順に炒める。
5. 「4」におからとアサリを煮汁ごと加える。砂糖大さじ2、醤油大さじ1.5を入れ、中火で汁気がなくなるまで混ぜながら煮る。
6. 水分が飛んだら絹サヤを入れ、さっと混ぜる。
調理のワンポイントアドバイス
アサリの殻を取るときは、菜箸でアサリの身をつまみ、殻を鍋肌でこすると貝柱まできれいに取れます。それでも残ってしまう貝柱は、スプーンなどでかき出して。
「アサリ」もレンチンで手軽に!パスタで、ごはんでおいしいレシピ
旬のアサリはトライアルの鮮魚コーナーで!
全国各地から仕入れた旬の食材をそろえるトライアルの鮮魚コーナーにも、春と秋にはいつも以上においしいアサリが並びます。
旬のアサリは、身がふっくらとして食べ応え十分!炊き込みご飯や汁物、煮物、炒め物など、さまざまな料理にアサリを活用して、旬の旨みを楽しんでくださいね。
監修者プロフィール
風間 章子
料理家/調理師
イタリアンレストランで6年間修行した後、カフェを立ち上げ、雑誌やウェブなど、さまざまなメディアにて料理監修で活躍。これまで、4店舗のカフェの料理メニューの立ち上げを行う。料理の技術向上はもちろん、料理の楽しさを伝えることを目的とし、料理の撮影や料理教室を開催するキッチンスタジオ「人形町キッチン」を運営。わかりやすい説明と気さくな人柄で、好評を得ている。 料理家 風間章子 | FORM☆AGGIO