冷蔵庫収納で食費節約!プロが教える賢い整理方法5ヵ条
皆さんは、自宅の冷蔵庫に何がどれくらい入っているかを把握できていますか?冷蔵庫の中の状況がわかっていないと、賞味期限が切れて捨てなければいけない食材があったり、重複して購入してしまったりと、食材・食費を無駄にしてしまうことになります。つまり、冷蔵庫の中をきちんと整理整頓しておけば、無駄な出費を防ぐことができて、食費の節約にもつながるのです。
そこで今回は、暮らしや収納にまつわる情報を発信する、Instagramも人気の整理収納アドバイザー・西澤佳代子さんに、食費の節約が叶う冷蔵庫の収納方法を教えていただきました。
教えてくれたのはこの人!
西澤佳代子(にしざわ かよこ)
整理収納アドバイザー、KAYOHOME代表。
2019年に整理収納アドバイザーとして独立し、片づけの訪問サポートやオンライン相談を行うほか、自治体などでの片づけ講座の開催、雑誌やウェブメディアの監修などに携わる。これまでに、著書「コスパ家事」(大和書房)、「暮らしを整える「片付けない」片付け」(アスコム)を出版。夫と2人の子供との暮らしや、整理収納にまつわる情報を発信するInstagramは、11万超(2022年3月現在)のフォロワーを抱える。
公式サイト
Instagram:@kayo.home00
節約が遠のく冷蔵庫とは?
――冷蔵庫が雑然としている家庭は少なくないと思いますが、冷蔵庫の収納でよろしくないのはどんなことでしょうか。
まずはぎゅうぎゅうに詰めてしまうことですね。スペースに余裕がないと取り出しにくいですし、入れるときも何かをどかしてからじゃないと入れられなかったり、とりあえず空いている場所に置いたりと、冷蔵庫がごちゃごちゃする原因になります。
また、平たい物を平たいまま置くと、その上に別の物を重ねがちです。それによって、どこに何があるのかもわかりにくくなり、使い勝手の悪い冷蔵庫になります。
――さまざまな物が雑然と入っている状態だと、食材が行方不明になることもありますよね。
そうなんです。実は私も、以前は冷蔵庫の収納が苦手で、気づいたら賞味期限が切れている物があったり、冷蔵庫の奥から干からびた野菜が出てきたりすることが多々ありました。
でも、1〜2年前に今回ご紹介する方法で収納してみたら、そういうことが一切なくなったんです。冷蔵庫の収納をしっかりしておくと、食品ロスを出さないだけでなく、無駄な買い物も減るので、食費の節約につながりますよ。
目指せ食費節約!冷蔵庫収納法5ヵ条
ここからは、西澤さんがおすすめする冷蔵庫収納のコツをご紹介します。
1 冷蔵庫の中に余白を作るべし
冷蔵庫の中身は7〜8割くらいの収納にとどめておきましょう。その際、大きめのスペースを開けておくと、おかずを作りすぎてしまったときにお鍋ごと収納できるほか、まとめ買いのときに多めに買ってきた物やいただき物など、予定外の食材の収納にも対応できますよ。
2 空間を仕切り、食材は立てて収納するべし
特に深さのある冷凍庫や野菜室は、そのまま物を入れると上に別の物が重なってしまいがちです。収納ボックスなどを使って4〜5つに区切ると物が混ざらず、取り出しやすくなります。
さらに、立てて収納するようにすると、引き出しを開けたときに一目ですべての食材がわかるので、使い忘れることが減りますよ。
3 常備している食材には“指定席”を作るべし
冷蔵庫には常に同じ物が入っているわけではないので、すべての食材に指定席を作るのは現実的ではありませんが、例えば納豆や豆腐、調味料など、各ご家庭で常備している物は、種類やカテゴリごとに収納ボックスにまとめ、指定席を設けましょう。
つい、平置きしがちな納豆や豆腐、袋入りのふりかけ、調味料といった食品は、収納ボックスに入れることで立てて収納することができますので、ほかの食材と重ならず、使い忘れを防ぐことができます。
このほか、わさびなどチューブ入りの調味料やドレッシングなどは、収納ボックスではなく扉の棚をそのカテゴリ専用にするなど、大まかな分類で場所を決めておくといいですよ。
4 頻繁に使う食材のストックは、今使っている物プラス1にするべし
料理をするときにないと困るのが調味料の類。ですが、ないと思って買ってきたら、実はまだあった…といったことが起こる場合も。
「必要なときにない」「ないと思ったらある」を防ぐため、ストックする量は「今使っている物プラス1」とルールを決めておきましょう。ストックしていた物を開けたときに、新しい物を買うリストに追加するようにすると、買い忘れだけでなく、余分な出費を減らせます。
5 収納ボックスは透明・半透明の物を選ぶべし
せっかく食材をカテゴリごとに分けて収納しても、外から中身が見えなければストックを把握するのが難しくなります。ですから、使う収納ボックスは透明または半透明の物にして、パッと中が見えやすいようにしましょう。
また、冷蔵庫からボックスごと取り出すことも想定し、プラスチック製の軽い物がおすすめ。必ずしも冷蔵庫収納専用のボックスである必要はなく、収納する食材や置く場所のサイズに合わせて選ぶのがポイントです。
ほんの少し手間をかけることでさらに快適な使い勝手に
――ほかに、冷蔵庫収納で意識したほうがいいことはありますか。
冷蔵庫の中の物は、奥に置くほど目が届かなくなり、食材の存在を忘れがちになります。そのため、物を入れるときは奥に押し込まず、手前に置くことが大切です。食材の指定席用の収納ボックスも奥のほうに置かず、トレイの手前にそろえておきましょう。我が家の冷蔵庫も、奥には少し空間があります。
また、収納ボックスの中身も、古い物は手前に置き、新しい物は後ろに置くようにすると、わかりやすいですね。
――新しい物を買ってくると、古い物を奥に押し込んで新しい物を手前に置きがちですが、それだと古い物を取り出すときがたいへんですよね。
そうですね。手前にある物をどかして奥にある物を取り出すとなると、面倒なのはもちろん、冷蔵庫を長く開けておくことになるので、良いことはありません。
そのため、冷蔵庫も冷凍庫も、食材をパッと取り出せて、パッと戻せることが大切だと思うんです。なので、我が家では基本的に同じ物を一列に置いて、違う物は奥に置かない、重ねないというルールにしています。
――冷蔵庫の棚の使い方で、工夫されていることはありますか。
普段からよく使う物や、食品ロスにつながるようなすぐに使ってしまいたい物は、冷蔵庫を開けてちょうど目の高さにある、全体を見渡しやすい段に置くと、無駄が出にくいと思います。
反対に、賞味期限がまだ先の物や、たまにしか使わない物は目の高さより上にある段に置くようにしています。目線より高いか低いかによって、目の届きやすさや取り出しやすさが変わってくるので。
――よく使う物を目の高さに合わせると、整理するときも楽になりそうです。
もうひとつ、私が冷蔵庫収納で意識しているのは、決まりを細かくしすぎないことです。すべての食材に指定席を設けたり、冷蔵庫全体を仕切ったりすると、それにあてはまらない物が出てきたときに、収納場所に迷ってしまいます。
そのため、決まり事やルールは必要最低限にして、自由に使える空間を残しておくことも大切だと思いますね。
――ルールをきびしくしすぎてしまうと、それを守り続けるのが難しくなりますよね。
そうですね。でも私は、今回ご紹介した方法を実践するようになってから、買い物をするときも自然と必要のない物は買わなくなりましたし、食材を無駄にすることも減りました。それが食費の節約にもなっているので、長期的に見て、冷蔵庫の整理整頓を意識することは重要だと思います。
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食費節約につながる買い物ならトライアルへ!
冷蔵庫を整理し、中に何がどれくらい入っているのかを常に認識できる状態にしておくことが、食品ロスを防ぐことにつながり、最終的に食費の節約につながっていきます。そのために、西澤さん流の「冷蔵庫収納の5ヵ条」がとても役に立つと思いますので、ぜひ取り入れてみてください。
また、食費を節約するためには、なるべくお得な食材を選んでいくことも重要。EDLP(Everyday Low Price)のトライアルなら、冷蔵庫に常備している人も多い納豆や豆腐、調味料はもちろん、野菜や肉、魚などの生鮮食品がいつでもお得に購入できます。賢い冷蔵庫収納とあわせて、トライアルをご利用ください!
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