シャインマスカットもお手頃価格!トライアルで買えるブドウの選び方
全国の産地から、そのとき最もおいしい食材を日々お届けしているトライアルの青果担当が、旬を迎える食材の「実は…」な話をご紹介する「トライアル野菜博士の豆知識」。今回は、夏から秋にかけて旬を迎えるブドウです。
贈答品としても人気の高価な物から、日常的に食べたいお手頃価格の物まで、トライアルでもさまざまな種類のブドウをお買い求めいただけます。品種ごとに際立った特徴があるので、好みの味を見つけるのも楽しいフルーツですよね。
トライアルの野菜博士によれば、8月頃になると品種が出揃って味も安定するとのこと。ここでは、トライアルで購入できるブドウの特色と、選び方のコツをご紹介します!
トライアルの野菜博士
トライアル 青果商品部 安丸輝(やすまる あきら)
青果担当歴12年。トライアルの野菜や果物の仕入れに携わる中で、多くの野菜知識を蓄積してきた。
好きな食べ物は、とうもろこしと桃。
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デラウェアの時期が終わる頃に巨峰やピオーネが登場
昭和40年代から50年代頃までは、日本でブドウといえば「デラウェア」が主流でした。トライアルでお買い物をされるお客様の中にも、「昔はデラウェアをよく食べた」という人が多いのではないでしょうか。
昭和40年代後半から巨峰の栽培技術が発達し始めると、巨峰とデラウェアでブドウ人気を二分するようになり、平成6年にはデラウェアの栽培面積が巨峰を上回りました。
デラウェアは甘く爽やかな種なしブドウで、皮もツルンとむけるため、子供から大人まで根強い人気を誇る品種ですが、最近ではより大粒の巨峰やピオーネ、そして近年人気が高まっているシャインマスカットを好む人も多いようです。
トライアルの店頭では、5月頃からデラウェアが出回り始め、8月頃になると巨峰、ピオーネ、シャインマスカットへと品種が移っていきます。
巨峰、ピオーネ、シャインマスカットは何が違う?
ほぼ同じ時期に出回り始める巨峰、ピオーネ、シャインマスカットは、それぞれほかの品種とは異なる味わいを持っています。
まずは、品種ごとの味や糖度などの違いを見ていきましょう。
巨峰
日本で最も広い栽培面積を誇るのが、巨峰です。大粒で、ハリのある紫黒色の皮が特徴。香り豊かで果汁が多く、日本人にはなじみのあるおいしさです。
「巨峰はおいしいけど、種ありなのが面倒…」という声に応えて、品種改良された種なしも開発されています。種ありに比べて少しお値段は張りますが、お年寄りやお子さんでも安心して食べられるのがメリットですね。
ただし、味が濃くて甘みが強い巨峰を食べたいなら、種ありがおすすめ。種がある分、見栄えや食べやすさでは種なしに劣るのですが、品種改良されていないからこその純粋な味わいがあり、甘みやコクは種ありに軍配が上がります。
ピオーネ
ピオーネは、巨峰とマスカットの交配種。巨峰の血を継いでいるだけに見た目がよく似ています。色は巨峰より少し濃い紫から紫黒色で、サイズは巨峰より大きめ。マスカットからは爽やかな香りを受け継いでいて、甘みと酸味のバランスが良く、後味がすっきりしています。
種なしブドウの代表的存在で、果皮をむけばツルンと食べられます。
シャインマスカット
近年、ブドウ市場を席巻しているシャインマスカット。当初はあまりに値段が高く、巨峰との格差がありすぎて気軽に手を出しにくいブドウでした。しかし最近では、そのおいしさが広く認知され、「多少高くてもシャインマスカットなら買う」という人も増えています。
シャインマスカットの果皮は美しい黄緑色で、厚みはありません。そのため、洗ったら皮をむかずに食べられるのが最大の特徴です。皮に歯をあてて噛むと、一般的なブドウとは違う「パリッ」とした食感があり、酸味が少なく甘みが強い果汁が口の中に広がります。
世代を問わず高い人気があり、特にお子さんや若い人にはシャインマスカットの濃い甘さが好まれているようです。
白い粉がついているブドウを選ぼう!
ブドウの味は、店頭に品種が出揃う8月頃になると、かなり安定してきます。その中でも、できるだけ新鮮でおいしい物を選びたいですよね。
ブドウ選びのポイントは、果皮の白い粉。採れたてのキュウリやブドウの表面が、白く覆われているのを見たことはありませんか?
あの白い粉は、野菜や果物自体が出す「ブルーム」と呼ばれる天然物質で、余分な水分から果実を守ったり、果実に含まれる水分の蒸発を防いだりする役割を果たしています。
つまり、ブルームがついている果実は、病気からしっかり守られていてジューシーだということ。新鮮で健康な、味のいいブドウを見極めるポイントなのです。
ブルームのほか、軸の部分が太くてしっかりしている物や、果実がよくふくらんで粒がそろっている物もおいしいですよ。
ブドウはできるだけ早く食べきろう
ブドウは、キウイフルーツやメロンのように追熟せず、それほど日持ちもしません。
店頭に並んでいるときが食べ頃なので、買ったら常温の風通しのいい場所に置いておき、食べる直前に冷やしてできるだけ早く食べきりましょう。
食べるまで少しあいだが空くときは、ブルームが落ちないよう洗わずに冷蔵庫や野菜室に入れてください。
暑い夏にうれしい水分やブドウ糖がたっぷり
ブドウには体にいい栄養素が含まれていますが、汗をたくさんかいて疲れやすくなる夏にうれしいのは、水分をたっぷり含んでいること。ブドウの80%以上は水分でできているので、おやつに食べることで自然と水分補給することができます。
熱中症予防はもちろん、乾きがちな喉や肌を潤して乾燥から守ってくれるのもうれしいポイント。知らず知らずのうちに大量に汗をかく夏、飲み物だけでなく食べ物からも積極的に水分をとりましょう。
さらに、ブドウには、ブドウ糖もたくさん含まれています。脳の働きを助け、集中力をアップさせる効果があるので、テレワークや勉強の合間にも◎。
ブドウ糖は食べてすぐエネルギーに変換されるので、夏バテの危険を知らせるアラームともいわれる疲労感があるときに食べるのもおすすめです。
トライアルの産地直送ブドウは、糖度にこだわったピオーネも
トライアルでは、ブドウの旬に忠実に、デラウェアから巨峰、ピオーネ、シャインマスカットへと品種のリレーを進め、秋口には「甲斐路(かいじ)」を販売。産地直送で安定した物量を確保しつつ、エリアの生産者さんとタッグを組んだ特徴ある品種もラインナップしています。
2022年は、熊本県の久米田農園さんと契約し、糖度にとことんこだわった「ピオーネ」を販売します。久米田農園さんのピオーネは、糖度が高いピオーネの中でも、特に濃い甘みが特徴。
出荷の基準は、久米田さんのお孫さんが「甘い!」と言うかどうかだそうで、旬が近付くとお孫さんの舌で甘みを測りながら、最適な出荷タイミングを見極めているというのがユニークですよね。
トライアルのブドウを食べ比べて、好みの味を見つけよう
夏になると、トライアルの店頭に並ぶ品種が増えて、旬らしく芳醇でおいしいブドウが充実。 巨峰、ピオーネ、シャインマスカット、さらには巨峰の種あり・種なしなど、どれもトライアルならではのお手頃価格でご用意しています!さまざまなブドウを食べ比べて、好みのブドウを見つけてくださいね。