サーモンの旬は夏!鮮度・質ともに◎な「奥日向サーモン」に注目
昨今、大人気の寿司ネタといえばサーモン。長いこと寿司ネタの代表格だったマグロやハマチに代わって、子供や女性を中心とした幅広い世代に愛されています。人気の秘密は、トロっとした脂のりの良さと、ハズレの少ないおいしさですね。
新米主婦・マニ子さんの目にも、トライアルが厳選したサーモンは魅力的に映った模様。マニ子さんが、トライアルの職人にサーモンについて根掘り葉掘り聞いているのをのぞいてみましょう。
登場人物
職人・トライアル鮮魚担当 松元佑太(まつもと ゆうた)
大学卒業後、鮮魚一筋12年。トライアル歴2年、九州商品部のリーダー兼バイヤー
新米主婦・マニ子さん
主婦1年目。結婚前までは一人暮らしをしていたが、その頃は外食が多め。結婚を機に、自炊に目覚める。現在は今後のために貯金をがんばりたい期のため、トライアルで買い物をすることでなるべく生活費を節約するようにしている。魚好きだが、魚の調理はまだ初心者。
夏のサーモンは、海上養殖の輸入物に脂がのる時期
こんにちは~、お久しぶりです!
今日は魚の気分なので、またいろいろ教えてもらいたくて。
今おすすめの魚はなんですか?
いらっしゃい!
そうですね~、今なら養殖された生サーモンが旬ですよ!
脂がのっていて、間違いなくおいしいです。
お、また養殖物ですね!
前もブリを買ったときに、養殖の魚は天然物に負けず劣らずおいしいと言ってましたよね。
確かにおいしかったです!
サーモンもやはりそうなんですか?
ブリは「天然>養殖」のイメージを覆す、おいしいブランド魚に注目!
よく覚えてましたね、そのとおりです。
養殖サーモンには、海上で養殖されている物と、陸上で養殖されている物があって。
現在では、スーパーで買う生サーモンといったら海上養殖の物で、ほとんどがノルウェーかチリを中心とした海外産ですね。
今が旬の海上養殖のサーモンは、夏場を超えると水温がサーモンの育成に適した温度を超えてしまうので、その前に大きく育てて出荷されているんです。
脂がのっていておいしいですよ!
確かに、サーモンといえばノルウェーやチリ産のイメージがありますね。
そういえば母親が、「昔は生サーモンなんてなかった!」と言っていて。
それって本当ですか?
本当ですよ!
日本には「鮭は焼いて食べる物」って概念がありましたし、天然物はアニサキスが寄生しているリスクも高いですから、生で食べる物ではなかったんです。
その点、養殖だと寄生虫の心配がないんで、安心して生食できますよね。
回転寿司店や、外資系スーパーが強力にプッシュしたこともあって、サーモンの輸入が進むにつれて生食も一般化しました。
輸入サーモンの減少を受け、トライアルでは国産サーモンを開拓
素朴な疑問なんですけど、「鮭」と「サーモン」って何が違うんですか?
生で食べられるのがサーモン?
それ、よく聞かれるんですよね…。
それには諸説あって、明確な線引きがないんですよ。
一般によく見かけるのは「生サーモン」「銀鮭」「紅鮭」「サーモントラウト」とかだと思うんですが、生物学上の細かい違いはあっても、大きな違いはないといえます。
「生食できるのがサーモン、生食できないのが鮭」「外国産がサーモン、日本産が鮭」みたいな分け方も見かけますが、実際には生食できる鮭もありますし、日本でもサーモンは養殖されています。
なので、どれも正しいとはいえません。
は~、そうなんですね。
外国産の養殖サーモンが入ってきて、加熱用と差別化して生食できることをアピールするために、わかりやすく名称を分けたのかもしれないです。
実際、食べるときにはそこまで気にしなくていいと思いますよ。
トライアルで買う場合、生食用なのか、加工用なのか、ちゃんと書いてありますしね。
わかりました!深く考えるのはやめることにします(笑)。
でもサーモンって、比較的いつも店頭に並んでいるイメージだったんですが、ちょっと前にサーモンを買おうとしたら品薄だったことがあったんですけど…。
ロシアのウクライナ侵攻で、原材料の調達から販売までの流れが機能しなくなってしまい、ノルウェー産の生サーモンが一部、日本に入らなかった時期ですね。
その節はご迷惑をおかけしました。
そういうことだったんですね…。
とはいえサーモンは人気なので、トライアルでは取り急ぎ冷凍物のサーモンに切り替えたんですが、その分値段が上がってしまって…。
なんとかして、お手頃価格でおいしいサーモンを届けたいと試行錯誤した結果、行き着いたのが陸上養殖の国産サーモンです。
今は輸入の生サーモンもそれなりに入ってくるようになっていますが、今後は国産に力を入れていきますよ!
トライアルのイチオシは、味が濃く、脂がたっぷりのった「奥日向サーモン」
ところで陸上養殖というのは…?
陸上養殖は、人工的に作ったプラントで魚を飼育する方法です。
天然捕獲量が頭打ちになって海上養殖が増えたことで、魚のフンやエサの残りが環境に悪影響を与える可能性が指摘されているらしく、サステナブルな取り組みとしても注目されているみたいですね。
陸上養殖は、電気代や水温調節の難しさなどで失敗するケースが多かったのですが、最近では少しずつ成功例が出てきています。
そのひとつが、トライアルと契約している「奥日向サーモン」です。
何で成功できたのか知りたいです!
日向サーモンを養殖している株式会社井戸内養魚場は、九州山脈の源流付近にある宮崎県の西米良村にあります。
私も実際に行きましたが、何かの物語に出てきそうなくらい山深いところなんですよ。
その立地のおかげで、年中適温に保たれた天然の湧き水と、原産地に近い寒暖差の大きな気候条件を確保できたことが成功の秘密だそうです。
湧き水は青く澄んで光っていて、この中で育てばおいしいサーモンができるだろうと確信しました。
奥日向サーモンとは…
九州山脈の源流に位置する養殖施設で、自然に近い条件下で生育させているほか、ブレンド飼料は配合を独自に研究し、飼育方法を追求。それによって輸入サーモンよりも身が締まり、脂がのってくさみもほぼないサーモンが生まれました。
実際、どういう感じなんですか?
一言でいうと、とにかくおいしいです。
脂もたっぷりのっていて、輸入物に比べて断然味が濃い。
色も一般的なサーモンより濃くて、深い橙色をしています。
やっぱり、国産だから新鮮で安心なイメージはありますよね。
そうですね。
注文当日に池から水揚げして、活け〆、血抜きの処理をした後、すぐに氷詰めにして発送してくれます。
九州の店舗なら24時間以内には届きますから、相当フレッシュですよ。
今後は輸入物と並行して、国産サーモンに注力
へ~、じゃあ今日は奥日向サーモンを買って、食べてみたいと思います!
日本ではサーモンがたくさん食べられていて、輸入量も多そうに見えますが、実は海外諸国の足元にも及びません。
だから、輸入物は世界情勢や輸出国の状況次第で、量が左右される可能性が高いんです。
ただ、私たちとしては、お客様においしいサーモンを安定的にお届けするのが第一。
これからはおいしい国産サーモンがどんどん伸びてくると思いますよ。
そうなんですね!
あ、ちなみに、サクで買っても自宅できれいに切れないんですが、お店で切ってもらえますか…?
もちろんです。
鮮魚売り場にいる店員をつかまえて声をかけてください!
焼いて食べる人もいますけど、生サーモンはやっぱり刺身か寿司、カルパッチョ。
生なら時短で一品できるのもいいですよね!
夫もお刺身が好きなので、今日は奥日向サーモンのお刺身にします。
楽しみ~!
また今度、感想を伝えますね!
身がしまり、脂がのった「奥日向サーモン」はトライアルで
奥日向サーモンは、トライアルの九州の各店舗で、8月から販売されています。陸上養殖は365日いつでも安定した量を確保できるので、「サーモンが食べたかったのに!」と悔しい思いをさせることも減るはず!
今が旬の海上養殖サーモンや、期待を背負った成長株の国産「奥日向サーモン」を、ぜひ食べてみてくださいね。