年末年始など家族が集まる際のごちそうに重宝される「カニ」。カニが食卓に並んでいるのを見るだけで、心が躍りますよね！

自宅でカニを食べるなら、解凍するだけでOKのボイル済み「冷凍カニ」がおすすめ。

けれども、いざ自分で解凍してみたら、「身がパサパサだった」「カニの味が薄かった」など、残念な思いをしたことがある人もいるのではないでしょうか。

それはもしかしたら、間違った解凍法でカニの味を損ねてしまったからかもしれません。

冷凍のカニでも味を落とさずに解凍するには、ちょっとしたコツが必要。

そこで今回は、フードコーディネーターの清水加奈子さんに、冷凍カニの簡単だけど間違いない解凍方法と、カニを風味豊かにいただける「カニ酢」の簡単な作り方を教えていただきました。

教えてくれたのはこの人！

トライアルでの販売価格

超特大タラバガニ ハーフポーション（1パック）…9,980円（税込）
※2023年12月 メガセンター新宮店調べ。
※トライアルの商品はすべて税込表示です。
※販売価格は時期や産地によって変動します。

基本的な冷凍カニの解凍方法

まずは、冷凍カニの基本的な解凍方法をご紹介します。

カニの解凍は、種類を問わず、低温でじっくり行うことがポイントです。

1. カニをキッチンペーパーで包み、ポリ袋またはラップで全体を覆う

カニをトレーやパックから取り出し、キッチンペーパーで包みます。
それを丈夫なポリ袋に入れる、もしくはラップでまんべんなく覆ったら、解凍する準備は完了です。

冷凍のカニはグリースと呼ばれる薄い氷の膜で覆われています。

これには、カニを急速冷凍させる際に風味が損なわれるのを防いだり、乾燥するのを防いだりする役割があるのです。

カニの品質を保つために必要な処理なのですが、解凍時にグリースが溶けた水にカニが浸かると旨味が流れ出てしまいます。

キッチンペーパーで包むのは、この水分を吸収させるため。

また、冷蔵庫の中はとても乾燥しているため、ポリ袋やラップで覆って乾燥も防ぐ必要があります。

2. 冷蔵庫でゆっくり解凍する

冷凍カニをキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れたら、それを皿かバットにのせ、グリースが溶けた水に全体が浸からないよう、斜めに傾けた状態で冷蔵庫に入れてください。

3. 解凍には時間かかるので、準備期間は余裕を持って！

カニを冷蔵庫に入れてから、完全に解凍されるまでの時間はカニの種類や部位によって異なります。

解凍時間の目安

カニの種類	解凍時間の目安
毛ガニ、タラバガニの姿（甲羅付き）	約24時間
ズワイガニ姿、タラバガニ足	約18時間
ズワイガニ足	約12時間

大きいサイズのカニ（姿）になると解凍に約36時間かかることもあるので、食べる日が決まっている場合は余裕を持って準備するようにしましょう。

カニは殻に覆われているため、解凍が終わったかどうか見た目だけで判断することはなかなか難しいです。

足の関節が曲がってくる、押してみると弾力がある…といった様子で見極めることもできますが、それでも中心部がまだ凍っている場合も。

そのため、上記の目安時間を優先するほうが失敗しにくいですよ。

時短で冷凍カニを解凍する方法

最低でも一晩以上の解凍時間を要するカニ。
早めの準備が必要不可欠ですが、「今夜はカニにしようと思ったのに解凍し忘れてしまった」などというときには、流水で解凍すると時短になります。

方法は簡単で、ポリ袋に入れたカニをボウルなどに入れ、細く出した水をかけておくだけ。
冷蔵庫での解凍に比べると多少味は落ちますが、30分程で解凍することができるでしょう。

ここで注意してほしいのは、カニに水が直接ふれないようにすること。
水にふれるとカニの旨味成分が流れ出てしまいます。

ポリ袋の口はしっかり閉めるほか、殻の凹凸で破けないように丈夫なポリ袋を使用してくださいね。

注意！カニの解凍においてやってはいけないこと

いくら早く冷凍カニを解凍したいからといって、絶対にやってほしくない方法があります。

せっかく買ったカニが台無しになってしまいますので、気をつけましょう。

NG1　電子レンジで解凍する

急いでいるからといって、電子レンジでの冷凍カニの解凍はやめましょう。
加熱によってカニの細胞が壊れて旨味が損なわれたり、身がパサパサになったりして、味が落ちてしまいます。

加えて、凹凸や太さが異なるカニは加熱にムラが出やすく、均一に解凍するのは難しいことも、電子レンジ解凍を避けたい理由です。

NG2　常温で解凍する

冷凍カニは、常温での解凍もおすすめしません。

「時間をかける」という意味では冷蔵庫での解凍と変わらないと思われるかもしれませんが、冷蔵庫よりも温度が高い状態での解凍は、カニから出る水分といっしょに旨味成分も抜けてしまいます。

NG3　解凍したカニを再び冷凍する

一度解凍したカニを再び冷凍するのは、味と鮮度を損なうので避けましょう。
必要な分だけを解凍するように心掛け、もしも余ってしまったときは冷蔵庫で保存してください。

余ったカニの保存方法

一度解凍したカニは、冷蔵庫で1〜2日程であれば保存が可能です。
このときに気をつけてほしいのが、乾燥しないようにすること。

身を殻から外すと乾燥が進んでしまいますので、保存は殻の状態のまま、ラップでしっかり覆って冷蔵庫にしまうようにしましょう。

ただし、一度解凍したカニは日を追うごとに味が落ちていきます。
そのまま食べるより、チャーハンやグラタン、コロッケなどにすると、カニの風味と食感が楽しめておすすめですよ。

解凍したカニをおいしく食べる「カニ酢」の作り方

解凍したカニは、そのまま食べたり、鍋に入れたりとさまざまな楽しみ方がありますが、カニ酢につけて食べるもおすすめです。

最後に、電子レンジで簡単に作ることができるカニ酢のレシピをご紹介しましょう！

材料

酢、水…各大さじ4
薄口醤油…大さじ2
砂糖…大さじ1〜2
かつおぶしパック…4～5ｇ

作り方

1. 耐熱ボウルにすべての材料を入れ、ふんわりとラップをして600Wの電子レンジで30秒加熱する。

2. 軽く混ぜ、粗熱がとれたら茶こしなどでこし、冷蔵庫で冷やす。

冷凍カニは種類豊富でお手頃価格のトライアルで！

今回ご紹介した冷凍カニの解凍方法を見て、「思っていたよりも簡単だった」と思ったのでは？「低温でじっくり」を守れば、どんな種類、形状のカニでも、おいしさを損なわずに解凍できます。

トライアルでは、急速冷凍で鮮度を保った冷凍カニがそろっています。ズワイガニやタラバガニ、毛ガニなど種類も豊富に、もちろんお手頃価格で取り揃えていますので、ぜひチェックしてください！