鍋料理の定番「タラ」をよりおいしく食べるには?冬こそ食べたい旬魚
ふっくらとした身のやわらかさと口当たりの良さで、お子さんからも人気の「タラ」。癖がないのに旨みはたっぷりで、定番の鍋料理はもちろん、煮付けでもムニエルでも、和洋問わずマッチするのがうれしいですよね。
今日も夕飯の食材を求めてトライアルに立ち寄った新米主婦・マニ子さんも、旬を迎えたタラに目がとまった様子。そもそも、タラってどんな魚なの?そんな素朴な疑問を、おなじみのトライアルの鮮魚職人にぶつけているみたいです。どんな話をしているのか、少しのぞいてみましょう…。
登場人物
職人・トライアル鮮魚担当 松元佑太(まつもと ゆうた)
大学卒業後、鮮魚一筋12年。トライアル歴2年、九州商品部のリーダー兼バイヤー
新米主婦・マニ子さん
主婦1年目。結婚前までは一人暮らしをしていたが、その頃は外食が多め。結婚を機に、自炊に目覚める。現在は今後のために貯金をがんばりたい期のため、トライアルで買い物をすることでなるべく生活費を節約するようにしている。魚好きだが、魚の調理はまだ初心者。
日本でタラといえば、「マダラ」「スケトウダラ」「コマイ」の3種類
こんにちは!
タラが出始めると、冬が来たなって感じがしますね~。
いらっしゃい!
これから、タラはグッとおいしさが増す時期ですよ。
タラって、どれくらい種類があるんですか?
スーパーに行くと「◯◯タラ」ってたくさん見かけるなぁと思って。
「甘塩タラ」とか「生タラ」とかですかね?
確かに違いがわかりにくいですよね。
タラにはさまざまな種類があるんですが、日本でとれるのは「真鱈(マダラ)」「スケトウダラ」「コマイ」の3種類ですね。
で、一般的に「タラ」として切り身で売られているのは真鱈(マダラ)。
マダラは普段、水深数百メートルの海底近くに生息している深海魚で、産卵の時期である冬になると比較的浅い沿岸域を回遊するんです。
1年を通してとれますが、産卵期に向けて浅瀬に上がってくる真冬は一番脂がのっていて、身も白子もおいしいですね。
ちなみに、体が銀色で切り身にすると真鱈に似ている「銀鱈(ギンダラ)」はスズキ目に属する魚で、タラ目に属する真鱈とは別物。
「生タラ」「甘塩タラ」といった名前で売られている物は、冷凍されていないことや少量の塩で味付けしていることを強調するための商品名で、どれも真鱈です。
そうなんですね!すっきりしました。
真鱈は、稚魚のうちはプランクトンを食べるんですけど、成長するにつれて貝やカニ、魚など、口に入る物なら何でも食べるようになります。
捕まえてみると、食べすぎておなかが膨れ上がっていることもあるんです。
たくさん食べておなかいっぱいになることを「たらふく食べた」っていうじゃないですか。
「たらふく」は漢字でタラの腹と書いて「鱈腹」で、タラが暴食する様子が語源らしいですよ。
へぇ~、なるほど!
そんなことまでご存じなんですね、すごい…。
いえいえ、ちょっとした豆知識です(笑)。
どんな味にもなじむタラは、「弱火」がおいしく調理するコツ
実家で母がよく作ってくれたタラを使った料理はムニエルだったので、私の中ではタラといえばムニエルなんです。
ほかに、どんな食べ方がおすすめですか?
母が調理する際、「タラのにおいが少し苦手」と言っていたような記憶があるんですが…。
タラ自体には癖がないですし、身がやわらかくて味がなじみやすいので、和風でも洋風でも、どんな味付けでも合いますよ。
深海系の魚ならではの香りが苦手な方がいるかもしれませんが、焼けば飛ぶのであまり気にしなくて大丈夫だと思います。
においを消すためにタラを洗ったりして、水分が多くなると身が崩れてしまうので、どうしても気になるようなら、ソースの味を濃くするなどするといいかもしれません。
なるほど、そうすればいいんですね!
ちなみに、職人さんが一番好きなタラのメニューは何ですか?
僕の一番のおすすめは西京焼きですね!
味噌が染み込んだ身がほろほろとほぐれて、最高です。
あとは、煮付けもいいですよね。
タラは水分が多くて煮えやすいので、青森県上北郡や宮城県では「鱈は馬の鼻息で煮る」ともいわれていて、「馬の鼻息でも煮えるくらい簡単に火が通るから、煮すぎないようにしなさい」ってことらしいです。
今日はいろんな豆知識が飛び出しますね!
つまり、煮るときも焼くときも弱火がいいんですかね。
そうですね。
弱火でじっくり調理すれば、形を崩さず味を染み込ませることができます。
やわらかすぎて焼くときに崩れてしまう場合は、ぜひ弱火調理を試してみてください。
カニ、エビ、タラ!トライアルだから叶う、コスパ抜群の豪華海鮮鍋
ちなみに、九州地方では、タラは季節の行事に密着した魚なんです。
お盆になると、タラのエラと内臓を干した「鱈胃(たらおさ)」と呼ばれる干物を甘辛く煮込んだ物を「盆タラ」と称して食べます。
家庭料理なので家によって味は違うみたいですが、地域性があっておもしろいですよね。
それも初めて知りました!
淡白なタラならではの郷土料理なんですね。
鱈胃の見た目にはちょっとびっくりしますが、一度食べてみたいです。
スーパーでも鮮度を見極めるポイントは?
スーパーでもおいしいタラを選ぶコツってありますか?
じゃあ、鮮度の良いおいしいタラを見分けるためのチェックポイントを2つ紹介しますね。
1 身の透明度をチェック
とれてから時間が経過したタラの切り身は、だんだん色が濁ってきます。白っぽくなっていたら、鮮度が落ちているサイン。切り身も白子も、身が透き通っていてハリがある物を選ぶことが大切です。
皮もよく見て、つやつやと光沢感があってヌメリがないことを確認しましょう。
2 皮と身のあいだをチェック
タラの皮と身のあいだにある血合いの部分も、必ずチェックしましょう。ここが鮮やかな赤色であるほど、鮮度が高いです。
おすすめの産地はありますか?
「鱈」という漢字からもわかるとおり、北海道や東北の三陸地方など、北の海が主な漁場です。
北海道が全体の4割近くを占めていることから、寒い地域の冷たい海でとれた物のほうがよりおいしいといえますね。
トライアルで販売しているタラは、北海道の根室にある業者さんから仕入れています。
根室沖は、その立地からプランクトンが集まりやすく、必然的にプランクトンをエサにする魚も集まりやすい豊かな漁場。
食べるのが大好きな真鱈にとっても格好の生息場所で、丸々太ったおいしいタラがとれるんですよ。
タラの下にしっかり氷を敷き詰め、徹底した温度管理のもとでスピーディーに全国のトライアルに届けられているので、鮮度の良さとおいしさは折り紙つきです!
ここにあるタラも新鮮そうですね!
じゃあ、今日は職人さんおすすめの西京焼きにしようかな!
味付けで変化を出して、タラをたらふく楽しもう
これからの季節は、魚のショーケースにタラがたくさん並ぶ時期。これからの季節なら、定番の鍋料理でも活躍しますし、それ以外にも和洋を問わず焼き物や煮物など、さまざまな調理方法でおいしくいただくことができます。
トライアルでは、旬を迎えたタラをいつでもお手頃価格で販売しています。今、一番おいしいタラをぜひ楽しんでください!
トライアルの魚は一級品!安くても鮮魚店、寿司店と並ぶ品質を実現