一年中、安定的に安価で手に入り、さまざまな料理に使えて便利なキャベツ。

特に、旬を迎える寒い時期はよりリーズナブルなので、丸ごと1玉買っておきたいと思うことも多いでしょう。
でも、なかなか鮮度を保ったまま使いきるのは難しいですよね。

食材を長持ちさせ、おいしい状態で保存できる方法といえば、冷凍するのがいいのかなと思いがちですが、キャベツの場合はどうなのでしょうか？

そこで今回は、キャベツの冷凍方法と冷凍後の活用レシピをはじめ、キャベツを適切に保存する方法をフードコーディネーターの清水加奈子さんに教えていただきました。

丸ごと1玉でも、カットされたものでも、長く鮮度を保つ方法を紹介します。

教えてくれたのはこの人！

トライアルでの販売価格

キャベツ（1玉）…199円（税込）
キャベツ（2分の1玉）…100円（税込）
※2024年1月 スーパーセンター藤沢羽鳥店調べ。
※トライアルの商品はすべて税込表示です。
※販売価格は時期や産地によって変動します。

キャベツの冷凍保存は水気を残さないのがコツ

キャベツを保存するなら、常温か冷蔵がおすすめです。

ただ、より長く保存したい場合は冷凍してもOKですが、繊維の多いキャベツは一度冷凍すると繊維が壊れ、解凍したときにどうしても食感が変わってしまいます。

よって、冷凍後のキャベツは生で食べるよりも加熱調理のメニューがおすすめです。

冷凍方法は次の2パターンあります。

生のまま冷凍保存する

保存期間

2週間程度

手順

1. キャベツをざく切りや1〜2cm幅の細切り、芯付きのくし切りなど、調理しやすい大きさに切る（千切りは避けましょう）。
2.「1」を水で洗い、水気をしっかりと切ったら、保存袋に入れて冷凍する。

生のまま冷凍したキャベツをスープなどに入れる場合は、解凍せず凍ったまま鍋に入れればOK。
お好み焼きや餃子づくりにも使えるので便利です。

加熱してから保存する

保存期間

2週間

手順

1. キャベツの葉を1枚ずつはがして塩茹でする。

2.「1」の水気をしっかり拭き取って1枚ずつラップに包み、保存袋に入れて冷凍する。

キャベツを冷凍保存する場合、水気は厳禁！

十分に水気を切っていないと、冷凍したときに葉同士がくっついて使いにくくなってしまうので、塩茹で後はキッチンペーパーなどでしっかり水分を拭き取るようにしましょう。

このように1枚ずつ冷凍したキャベツは、スープやロールキャベツに使うと味が染み込みやすく、おいしく仕上がります。

解凍する際は、
・冷蔵庫で自然解凍
・電子レンジ、またはお湯をかけて解凍
のいずれかで。

解凍しているあいだにキャベツから水分が出るので、調理するときにも水気を絞ってから使ってください。

冷凍保存したキャベツの活用レシピ

キャベツを冷凍したら、加熱調理がマストになります。
ここでは、冷凍後のキャベツを使ったおすすめのレシピを清水さんに紹介していただきました。

キャベツとベーコンの粒マスタード炒め

材料（2人分）

冷凍キャベツ（ざく切り）…200g
厚切りベーコン…100g
粒マスタード…大さじ2
塩、コショウ…各適量
オリーブオイル…大さじ1

作り方

1. ベーコンを1cm幅に切る。
2. フライパンにオリーブオイルを熱し、ベーコンを焼く。少し焼き目がついたら冷凍キャベツをそのまま入れて蓋をし、2～3分蒸し焼きにする。
3. 蓋を取り、粒マスタード、塩、コショウで調味し、炒め合わせる。

キャベツとツナの味噌和え

材料（2人分）

冷凍キャベツ（ざく切り）…200g
ツナ缶…1缶（70g）

［A］
味噌…大さじ1
砂糖…小さじ1
醤油…小さじ1
すりごま…大さじ1

作り方

1. 冷凍キャベツを耐熱皿に入れ、600Wの電子レンジで3分加熱して水気を絞る。
2. ボウルに［A］を入れ、「1」とツナを加えて和える。

キャベツと卵のスープ

材料（2人分）

冷凍キャベツ（ざく切り）…100g
ニンジン…6分の1本（30g）
卵…1個
水…300ml
鶏ガラスープの素…小さじ1
塩、コショウ…各少々

作り方

1. ニンジンを千切りにする。卵は溶いておく。
2. 小鍋に水、鶏ガラスープの素、冷凍キャベツ、ニンジンを入れて火にかける。
3. キャベツがしんなりしたら溶き卵を加え、塩、コショウで調味する。

キャベツと塩昆布のバター混ぜごはん

材料（2人分）

冷凍キャベツ（ざく切り）…100g
塩昆布…15g
バター…10g
ごはん…2膳分（400g）
七味唐辛子…少々

作り方

1. 冷凍キャベツを耐熱皿に入れ、600Wの電子レンジで3分加熱して水気を絞る。
2. ボウルに温かいごはんと「1」、バター、塩昆布を入れてざっくり混ぜる。
3. 器に盛り、七味唐辛子を振る。

キャベツを常温、冷蔵で保存するなら？

ここまで、キャベツの適切な冷凍方法についてご紹介しましたが、前述のとおり、キャベツをよりおいしく保存するなら常温か冷蔵のほうがおすすめではあります。

ここからは、キャベツの常温、冷凍保存の方法について見ていきましょう。

常温保存：キャベツ丸ごとならOK！

キャベツは収穫後も成長を続けます。
芯が残っていると、その部分が葉の水分や栄養を吸収し、葉がしおれる原因に。

そのため、丸ごと1玉買ってきた場合は、早めに芯を取り除くようにしましょう。

キャベツは丸ごとであれば常温で保存できますので、キャベツの芯を取り除いて保存する手順を紹介します。

キャベツの芯を取り除いて保存する方法

1. キャベツの芯の部分を円錐状に切り抜く。

2. 切り抜いた部分に湿らせたキッチンペーパーを詰め、さらに全体を新聞紙など大きめの紙で包んで、常温の場合は冷暗所で保存する。

3. 冷蔵保存する場合は、さらにラップでくるむか、ビニール袋に入れて冷蔵室で保存。

気温が上がる春先から夏場は、なるべく冷蔵庫で保存するようにしましょう。
また、カットした後は、必ず冷蔵または冷凍で保存してください。

また、保存する環境も0℃くらいの低い温度のほうが日持ちしますので、スペースに余裕があれば野菜室ではなく冷蔵室での保存がおすすめです。

ちなみに、キャベツを丸ごと1玉買ったときは、外側から1枚ずつ葉をはがして使っていくとカットして使うより長持ちしますよ。

保存期間

常温：1～2週間（冬の場合）
冷蔵：3週間程度

冷蔵庫保存：カットしたキャベツは冷蔵庫へ！乾燥防止がポイント

カットしたキャベツは冷蔵庫で保存しましょう。
ここでは、乾燥しないようにするのがポイントです。

カットしたキャベツを保存する手順

1. キャベツの切り口を湿らせたキッチンペーパーで覆う。

2. 空気が入らないようにしっかりとラップでくるんだら冷蔵室で保存。

この場合ももちろん、野菜室ではなく冷蔵室での保存が◎。

ただし、冷蔵室は野菜室より乾燥しやすいため、保存の際は必ずラップやビニールに包んで保存することが鮮度を保つポイントです。

保存期間

1週間程度

新鮮なキャベツを手に入れるならトライアルで！

適切な方法をとれば長期保存できるのがキャベツの魅力。安いときにまとめ買いしてストックしておくと食費の節約にもつながるでしょう。

トライアルでは、そのとき最もおいしいキャベツをいつでもお手頃価格で販売しています。保存したキャベツを最後までおいしく食べるには、キャベツ自体の鮮度の良さも重要。ぜひトライアルで新鮮なキャベツをお買い求めください！