豚ロース厚切り肉(トンテキ)を柔らかく焼く方法!簡単レシピを紹介
柔らかく、ジューシーな味わいが楽しめる豚ロース肉。中でも、厚切りの豚ロース肉は食べ応えがあり、焼くだけでメインディッシュになるのが魅力です。
けれども、焼いているあいだに肉が反り返ったり、縮んだり、食感が硬くなってしまったりなど、なかなかうまく焼けずに困っている人も多いのでは?
そこで今回は、豚ロース厚切り肉を柔らかく焼き上げるコツと、簡単においしく作れるトンテキ(ポークソテー)のレシピを、料理家の風間章子さんに教えていただきました。
教えてくれたのはこの人!
風間章子(かざま あきこ)
料理家/調理師
イタリアンレストランで6年間修行した後、カフェを立ち上げ、雑誌やウェブなど、さまざまなメディアにて料理監修で活躍。これまで、4店舗のカフェの料理メニューの立ち上げを行う。料理の技術向上はもちろん、料理の楽しさを伝えることを目的とし、料理の撮影や料理教室を開催するキッチンスタジオ「人形町キッチン」を運営。わかりやすい説明と気さくな人柄で、好評を得ている。
Twitter:@ACCO_kzm
トライアルでの販売価格
米国産 豚ロースとんかつ用/100g…109円(税込)
国産豚 豚ロースとんかつ用/100g…149円(税込)
※2023年4月 スーパーセンター長沼店調べ。
※トライアルの商品はすべて税込表示です。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
焼く前の下準備が大切!
豚ロースの一枚肉を焼くときは、必ず事前に筋切りを行うようにしましょう。
豚ロース肉は脂身と赤身のバランスが良く、肉の旨味がしっかりと感じられる部位。
この脂身と赤身のあいだには「筋」と呼ばれる硬い繊維があり、そのまま加熱すると筋に引っ張られて肉が縮んで反り返る原因になります。
さらに、肉が反り返ると均一に熱が入らず、加熱時間が長くなり、焼き上がったときには肉が硬くなっていた…ということが起きやすくなります。
まずは、焼く前の手順を詳しく見ていきましょう。
1. 豚ロース厚切り肉の筋切りをする
脂身と赤身の境目に、包丁の刃先でぐっと刺すように切り込みを入れます。
肉の大きさにもよりますが、2〜3cm間隔で8〜10ヵ所に入れるといいでしょう。
筋切りの数が多すぎたり、ひとつの切り込みが長すぎたりすると、そこから肉の旨味が流れ出てしまうので注意してください。
切り込みを入れるときは、包丁を鉛筆のような持ち方で持ち、斜め45°に傾けながら刃先を入れると切りやすいですよ。
肉を柔らかくする方法として、肉を叩くというやり方もありますが、一般的なポークソテー用の厚さであれば筋切りをするだけで十分。
せっかくの厚切り肉ですから、叩いて薄くせず、そのままの厚さで豪快に味わってください!
2. 肉を常温に戻す
切り込みを入れた肉を皿やバットに移し、そのまま15分程度置いて肉を常温に戻します。
豚肉に限らず、厚切り肉を調理する際は、肉を常温に戻すことも忘れないようにしましょう。
冷蔵庫から出したばかりの肉は、中心部まで冷え切っています。冷たいまま焼いてしまうと、肉の内部にまでなかなか火が入らず、外側が焦げたり、焼きムラができたりしておいしく仕上がりません。
常温に戻してから筋切りしてもいいですが、肉が冷えていたほうが包丁の刃がスッと入って筋切りしやすいのでおすすめです。
3. 下味をつける
肉を常温に戻し、肉の表面にドリップが出ていたらキッチンペーパーで軽く拭き取りましょう。
そして、肉の両面に塩、コショウをしっかり振って下味をつけます。
柔らかくジューシーなポークソテーの作り方
下準備を終えたら、フライパンで焼いていきます。
ここでは、風間さんによるポークソテーのレシピをもとに、順を追って焼き方をご紹介します。
材料
豚ロース 厚切り肉…1枚
ニンニク…1片
油…大さじ2分の1
バター…5g
醤油…小さじ1
1. フライパンに油とニンニクを入れ、火にかける
フライパンに油とスライスしたニンニクを入れて中火で熱します。このとき、ニンニクが焦げないように注意してください。
ニンニクの香りが立ち、こんがりと焼き色がついたら、ニンニクは一旦取り出しておきましょう。
ニンニクは焦げやすいので要注意。
フライパンを少し傾けて、油を溜めた状態で熱すると、焦がさず焼き色をつけることができますよ。
2. フライパンで豚ロース肉を焼く
フライパンに肉を入れたら、強めの中火で1分半程焼きます。
肉は置いたままにするのではなく、時々フライパンを揺らして肉を動かし、熱が均一に行き渡るようにしてください。
フライパンは、肉を置いたときに周りに余白が多くないサイズのものを使うことも、ムラなく焼き上げるコツ。
もし、大きめのフライパンしかない場合は、周りの空いた所に野菜を並べて焼くと、均一に熱が回るようになるのでおすすめですよ。
3. 肉を裏返して蓋をする
肉に焼き色がついたら裏返して弱火にし、蓋をして3分焼きます。
「2」と同様、時々フライパンを揺らして肉を動かしながら焼いてください。
また、焼いているあいだに肉から出る脂が気になったら、キッチンペーパーなどで拭き取るといいでしょう。
肉が硬くなる原因のひとつが、焼いているあいだに肉の水分が蒸発してしまうこと。
それを防ぐために、肉を裏返した後は蓋をします。
そして、とにかく焦がさないように注意してください。
もし焦げそうになったときは、一度フライパンを火から外し、温度を下げることでリカバーできますよ。
4. フライパンにバターと醤油を加える
フライパンにバターと醤油を入れ、バターを溶かしながら全体に絡めます。
この時点ですでに豚肉には火が通っているので、バターが溶けたらOK。お皿に盛り、最初に取り出しておいたニンニクを添えれば完成です!
おいしい豚ロース厚切り肉の選び方は?
新鮮でおいしい豚ロースを選ぶときは、次のことに注目してください。
赤身の色がピンク色でツヤがある
赤身がきれいなピンク色で、表面がしっとりしてツヤがあるものを選びましょう。
褐色がかった部分があるものは鮮度が落ちていると考えられるので、避けるようにしてください。
脂身の色が白い
脂身の色が白または乳白色で、適度に粘りがあるものが新鮮といわれています。
脂身が黄色っぽいものは鮮度が落ちている可能性が。
こうした肉の色に加え、赤身と脂身が層になっている豚ロースの場合は、その境目がはっきりしているものほど新鮮です。
また、容器にドリップが溜まっていたり、肉の下に敷いてあるドリップを吸収するシートが赤く染まっていたりするものは、そこに肉の旨味が流れ出てしまっているので避けるようにしましょう。
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旨味たっぷりの豚ロース厚切り肉は、ポークソテーやとんかつなど、さまざまな料理で楽しめます。ボリューム満点でありながら、牛肉よりお手頃価格で手に入るのもうれしいですよね!
厚切り肉は上手に焼くのが難しいイメージもあるかもしれませんが、今回風間さんが教えてくれた方法なら、柔らかくてジューシーなポークソテーが簡単に作れます。
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