レンジで「ゴボウ」レシピ。コリコリ食感のミートソース&リゾット
ゴボウの旬は、年に2回あります。初夏に旬を迎える「新ゴボウ」は、みずみずしくやわらかい食感が特徴。一方、晩秋から冬の時期に旬を迎える「ゴボウ」は、歯応えのあるしっかりとした食感が特徴です。
「電子レンジ調理でも、ゴボウの食感を活かすことは可能。電子レンジを活用することで、一皿で十分に満足できるメインディッシュが手軽に作れますよ」と話すのは、料理家の河瀬璃菜さん。そこで今回は、ゴボウを使ったレンチンレシピを教えていただきました。
「雪国まいたけ」を味わおう!がっつりメニューもレンチンで
ゴボウのごろごろミートソース
ゴボウのコリコリとした食感が楽しいミートソースは、パスタやドリアなどアレンジ自在!忙しい日もレンチンでサッと作れるレシピをご紹介します。
トライアルの販売価格
ゴボウ…159円
※2021年10月 スーパーセンター長沼店調べ
※トライアルの商品はすべて税込表示です
※販売価格は時期や産地によって変動します
材料
合挽肉…200g
玉ネギ…4分の1個
ゴボウ…1本
トマトジュース…200cc
コンソメ…1個
トマトケチャップ…大さじ2
砂糖…小さじ2
塩…ひとつまみ
黒胡椒…少々
作り方
1. 玉ネギはみじん切り、ゴボウは粗みじん切りにする。
2. 耐熱ボウルにすべての材料を入れ、ふんわりとラップをかけて、600Wの電子レンジで7分加熱する。
3. ラップを外して全体を混ぜ合わせ、さらに5分加熱する。
4. 「3」を味見して、味が足りなければ塩で調えて完成!
ポイント1 ゴボウは粗みじん切りで食感を残そう
ミートソースは、挽肉や玉ネギなど、やわらかい食感の材料が多く、食べている途中で飽きてしまいがち。粗みじん切りのゴボウを入れると、食感に変化が生まれるだけでなく、よく噛んで食べるため満足感を得やすくなります。食物繊維たっぷりのゴボウを加えることで、栄養バランスも良くなりますね。
ポイント2 加熱が足りないと感じたらラップをかけずに「追い加熱」を
このレシピは、2段階に分けて加熱をするのがポイントです。ラップをかけて行う1度目の加熱は、材料に火を通すことが目的。2度目は水分を飛ばすことが目的なので、ラップを外して加熱します。
2度目の加熱を終えた時点でソース状になっているはずですが、水分が多い、もう少し材料をやわらかくしたいという場合は、さらに加熱してください。材料の様子を見ながら30秒、1分など、時間を短く設定して「追い加熱」すると失敗を防げますよ。
ポイント3 便利な調理グッズを使えばさらに時短に
調理で時短を目指すなら、便利な調理グッズを活用するのもおすすめです。中でも「みじん切り器」は、今回のレシピはもちろん、餃子やカレーなど刻む物が多いときにあると便利ですよ。包丁やまな板を使わなくて済むほか、手動の物であれば、カットの大きさも好みで調節することができます。
作り置きしておけば、いろいろな料理にアレンジできる!
ミートソースは冷蔵庫で4〜5日の保存が可能。パスタやドリア、食パンの上にのせてトーストするなど、さまざまなアレンジができます。水分が多いと腐りやすいので、多めに作って保存するなら、2度目の加熱の際にしっかり水分を飛ばしてくださいね。
ゴボウとキノコのレンジリゾット
ゴボウの豊かな風味を活かしたリゾットは、小腹が減ったときの夜食にぴったりです。
材料(1人分)
米…40g
水…200cc
コンソメ…2分の1個
牛乳…100cc
シュレッドチーズ…30g
ハーフベーコン…2枚
ゴボウ…50g
シイタケ…2枚
パセリ…適量
黒胡椒…少々
オリーブオイル…適量
作り方
1. ゴボウは5mm幅くらいの輪切りにする。シイタケは薄切りにする。
2. 耐熱ボウルに米と水、コンソメ、ゴボウ、シイタケ、細切りのベーコンを入れ、ふんわりとラップをかけたら、600Wの電子レンジで10分加熱する。
3. 「2」に牛乳、チーズを加えて全体を混ぜ合わせる。再びラップをして、電子レンジで2~3分加熱する。
4. 「3」をお皿に盛り、パセリを散らす。オリーブオイルを回しかけ、黒胡椒をふったら完成!
ポイント1 生米から作れるリゾットは、忙しいときの頼れる味方
このレシピのポイントは、生米から作れること。15分程でできるので、忙しい日のランチや、うっかりお米を炊き忘れてしまった日の夜ごはんにも◎。吹きこぼれを防ぐため、大きなガラスの耐熱ボウルを使うのがおすすめです。
ポイント2 牛乳とチーズは後入れして分離を防ぐ
牛乳とチーズを最初から入れると、加熱しているあいだに分離してしまいます。加熱を2度に分けるのはそのためです。2度目の加熱の工程では加熱しすぎないように注意し、牛乳が温まってチーズが溶けたら取り出しましょう。
ポイント3 食材の塩味を活かす
このレシピでは塩を使わず、食材の塩味を活かしています。もしベーコンがなければ、ハムやツナを入れてもOK。オリーブオイルを最後に回しかけることで、香りや風味がプラスされ、味に立体感が生まれます。
レンチンのコツは「少ない時間から加熱する」こと
ミートソースのレシピでもお伝えしたとおり、レンチン調理で加熱が足りないと感じる場合は、30秒、1分など、時間を短く設定して「追い加熱」すると失敗しにくくなります。
また、材料外の物を入れると調理がうまくいかないことも。今回の「ゴボウとキノコのレンジリゾット」も、例えばシイタケの代わりにマイタケ、シイタケの代わりにシメジといった形で材料を置き換えるのはいいですが、シイタケもマイタケもシメジも入れようとすると、水分量や加熱時間が変わってしまうので避けてください。
トライアルのゴボウを使って食感が楽しいレンチン料理を作ろう
「レシピを開発するときは、一皿の中で食感の違いを出すことを意識しています」と河瀬さん。電子レンジで調理するときは、材料を大きめに切るとクタッとした食感にならず、飽きずに食べられるそうです。
「料理になんとなく物足りなさを感じたときは、フライドガーリックやフライドオニオン、ごま、ナッツなど、食感がある物をプラスするだけで満足感がアップしますよ」と、アドバイスもいただきました。
新鮮でおいしいゴボウを購入するならトライアルで。コリコリとした食感や豊かな風味を、手軽なレンチン調理でぜひ味わってください!
監修者プロフィール
河瀬 璃菜
料理家/フードプロデューサー
レシピ開発、商品開発、食の企画やコンサルティング、レシピ動画制作など、食にまつわる活動は多岐にわたる。最新著書は「神レンチン あなたにやさしい電子レンジレシピ」(文藝春秋)。
河瀬璃菜(りな助) 公式ブログ
Instagram:@linasuke0508