日に日に暑くなるこの時期、キッチンに立つのがつらいと感じることはありませんか？キッチンは熱がこもりやすく、料理をしながら知らず知らずのうちに熱中症になる人も多いのだとか。「暑くて料理をする気が起きない…」と思ったときのためにも、電子レンジで調理する「レンチンレシピ」のレパートリーを増やしておきたいところです。

「電子レンジを活用すれば、コンロの口数が足りなくても、同時並行でさまざまな料理を作れます。また、小さなお子様がいらっしゃるご家庭の場合、火加減を見る必要がないことも、電子レンジの良さですね」と、料理家の河瀬璃菜さん。今回は、旬のトマトを取り入れた2種類のレンチンレシピを教わりました。

サバ味噌のスパイストマト煮込み

トライアルの販売価格

トマト（6玉）…299円
※相場は時期や地域によって変動します
※2021年6月 スーパーセンター長沼店調べ
※トライアルの商品はすべて税込表示です

材料（2人分）

サバ味噌煮缶詰…2缶（400g）
トマト…2個（200g）
玉ネギ…2分の1個
ニンニク（すりおろし）…1片
醤油…大さじ1
バター…5g
パセリ…適量
クミン…小さじ3分の1
ガラムマサラ…小さじ3分の1
※スパイスとはまた違った味わいになりますが、カレー粉を使ってもおいしく作ることができます

作り方

1.トマトはざく切りに、玉ネギはみじん切りにする。

2.耐熱ボウルにサバ缶、トマト、玉ネギ、ニンニク、醤油、クミンを入れたら、ふんわりとラップをかけ、600Wのレンジで10分加熱する。

3.「2」にバターとガラムマサラを混ぜ合わせる。
※カレー粉を使う場合はここで入れる

4.器に盛り、パセリを散らせば完成！

ポイント1　「ふんわりとラップをかける」ってどういうこと？

レシピでよく見る「ふんわりとラップをかける」という表現。これは、耐熱皿の周囲をラップでぴっちり覆い、真ん中だけふわっとたゆみを持たせた状態を指します。このことをきちんと理解できていない人が、実は多いんですね。
「ふんわり」という表現から、蒸気を逃がせばいいと考えて、ラップとお皿のあいだに隙間を作っていませんか？これでは、レンジにかけても熱が対流しないため、加熱時間が変わったり加熱ムラができたりして、失敗の原因になってしまいます。

ポイント2　ミニトマトを使うときは穴を開けるひと手間を

ミニトマトを使う場合は、爪ようじで数ヵ所穴を開けるか、包丁で半分に切りましょう。ミニトマトをそのままレンジにかけると、皮の中で水分が膨張してしまい、加熱によってはじけてしまう可能性があります。

ポイント3　缶詰を使って「時短でおいしく」を叶える

サバ味噌煮缶の良さは、しっかりと味がついていること。今回のレシピも、醤油を少し使うだけで味が決まるため、さまざまな調味料を混ぜ合わせる必要がありません。また、魚料理は下処理が大変ですが、缶詰は下処理が必要ないので、時短にもつながります。

こんなアレンジも！リボンパスタと和えれば主食に変身

「サバ味噌のスパイストマト煮込み」は、パスタやお米と和えれば主食になります。多めに作って冷凍しておき、時間がない日のランチに活用してもいいですね。

トマトたっぷりラタトゥイユ

材料（2人分）

トマト…2個（200g）
玉ネギ…2分の1
ナス（中長）…2本
ズッキーニ…2分の1
赤・黄パプリカ…各2分の1
コンソメ…1個
ローリエ…1枚
ローズマリー…1本
オリーブオイル…適量

作り方

1.トマト、玉ネギはざく切りにする。ナス、ズッキーニは乱切りにする。パプリカは2cm角に切る。

2.耐熱ボウルに「1」とコンソメ、ローリエ、ローズマリーを入れ、ふんわりとラップをかけたら、600Wのレンジで5分加熱する。

3.「2」をよく混ぜ合わせ、ラップを外してさらに10分加熱する。

4.器に盛り、オリーブオイルを回しかければ完成！

ポイント1　2段階の加熱で野菜のうまみをギュッと凝縮

このレシピのポイントは、2段階に分けて加熱をする点。1度目はラップをかけて、材料にしっかり火を通します。2度目は野菜の水分をきちんと飛ばすために、ラップを外してから加熱しましょう。
ラップをしたままだと蒸気が逃げず、水分の多い仕上がりになってしまいます。野菜の水分が煮詰まることで、うまみがギュッと凝縮されて、おいしいラタトゥイユができますよ。

ポイント2　耐熱ガラスのボウルでムラなく加熱する

電子レンジで調理するときは、熱伝導率の良い、耐熱性のガラスボウルを使うのがおすすめです。タッパーで調理してそのまま冷凍したいところですが、10分程加熱する場合、タッパーが変形してしまう可能性があります。

ポイント3　トマトジュースを使えばさらに濃厚に

トマトの代わりに、無塩のトマトジュースを使っても◎。トマトジュースは、トマトの甘みが濃縮されているため、より濃厚に仕上がります。

こんなアレンジも！ラタトゥイユのチーズトースト

ラタトゥイユは、多めに作って冷凍しておけば、さまざまなアレンジができます。忙しい朝も、ラタトゥイユのストックさえあれば、ちょっとリッチなチーズトーストを楽しめますよ。

旬のトマトはトライアルで！電子レンジを活用して“ラクに楽しく”料理しよう

「電子レンジで料理をすると、手抜きをしている…と、なんとなく後ろめたい気持ちになる人も少なくないと思います。でも、手間をかけない料理＝悪いことではありませんよね。自分の体や心をいたわったり、家族と時間を過ごしたりするために、時短家電や缶詰などを上手に使っていただきたいです」と、河瀬さん。
「料理に手間をかけない日もあっていいよね」「今日は余裕があるから時間をかけて何か作ろう」など、状況に応じて選択していきたいですね。

トライアルでは、青果バイヤーが厳選した旬のトマトを取り揃えています。いつでも同じお手頃価格で新鮮な食材が手に入るトライアルに、ぜひ足を運んでみてくださいね。