栄養たっぷりな「新ジャガ」、ビタミンC豊富で免疫力アップも!
春先から夏にかけて旬を迎える新ジャガ。スーパーの店頭で見かける機会も多くなりましたよね。
皮ごと食べられる新ジャガは、実は美肌や免疫力アップなどの効果が期待できる、優れた美容食材なんです。
今回の「体が喜ぶ旬食材」では、フードコーディネーターの清水加奈子さんに、新ジャガに豊富に含まれるビタミンCやポリフェノールなどの効果について教えていただきました。
記事後半では、新ジャガの栄養をしっかりとれるレシピもご紹介します。
トライアルでの販売価格
新ジャガ(1袋)…399円(税込)
※2024年3月 スーパーセンター藤沢羽鳥店調べ。
※相場は時期や産地によって変動します。
※トライアルの商品はすべて税込表示です。
目次
ビタミンCの宝庫で肌荒れやしみの予防も期待できる
新ジャガには、さまざまな栄養素が含まれています。
中でも、ビタミンCの含有量はイモ類の中で最も多く、ミカンとほぼ同じなのだとか。
「新ジャガイモに含まれるビタミンCは、葉もの野菜や柑橘類のビタミンCと比べると、比較的加熱に強いのが特徴です。
その理由は、主成分であるでんぷん質に守られているから。
長時間水にさらしたり、煮込んだりすると減ってしまいますが、短時間の加熱なら問題ありません。
ビタミンCは、皮膚や軟骨を構成するたんぱく質のひとつである、コラーゲンの生成に欠かせない成分。
肌の調子を整えたり、しみを予防したりする効果が期待できるほか、活性酸素を除去してくれるので、免疫力アップにもつながります」
このほかにも新ジャガイモには、ビタミンB6やカリウムなども豊富に含まれています。
「ビタミンB6はエネルギー代謝に必要な栄養素で、たんぱく質の分解を助ける働きがあります。
この働きは、筋肉の生成や肌の再生、赤血球の合成など、体を健康に保つのに役立ちますね。
カリウムの主な働きは、体内の余分な塩分を排出すること。
むくみの予防・改善のほか、血圧を下げる効果が期待できるでしょう」
肥満の予防には新ジャガを「皮ごと食べること」が大切!
新ジャガは、皮ごと食べられる点も特徴のひとつ。
皮の近くは特に栄養価が高いといわれており、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が豊富に含まれています。
「コーヒー豆などにも含まれるクロロゲン酸は、近年注目を集めている成分で、強い抗酸化作用を持っています。
悪玉コレステロール値を下げて動脈硬化を防いだり、糖尿病や肥満を予防したりする効果が期待できます」
これらの栄養素を余さずとるためにも、新ジャガは皮ごと調理したいところ。
ただし、付着した土には菌などが含まれている可能性もあるので、調理する前にしっかりと水で洗うようにしましょう。
新ジャガは、次のような食材といっしょに食べることで、栄養素をより効率良く摂取できるそうです。
「ビタミンCをたんぱく質といっしょにとると、コラーゲンの生成が促されます。
また、ビタミンB6は、たんぱく質をアミノ酸に分解する際に必要な栄養素です。
そのため、たんぱく質を多く含む肉類や赤身の魚のほか、タコ・イカなどの魚介類といっしょに食べるといいでしょう」
新ジャガのおいしさを損なわない保存法とは?
そもそも、通常のジャガイモと新ジャガは、何が違うのでしょうか。
「八百屋やスーパーで売られている通常のジャガイモは、まとめて収穫した物を貯蔵しておき、少しずつ出荷します。
そのため、長ければ収穫から1年近く経っていることも。
それに対して、収穫から数週間から1~2ヵ月で店頭に並ぶのが新ジャガです。
水分量が多く、みずみずしい味わいが楽しめるだけでなく、皮ごと食べることによって、皮に含まれる栄養素もしっかりとることができます」
新ジャガをスーパーで選ぶときは、デコボコが少なく、芽が出たり、表面が緑色になったりしていない物を選ぶといいそう。
ジャガイモは、長期保存できるイメージがありますが、新ジャガを自宅で長く置くときは、どのような点に気をつけるべきなのでしょうか。
「ジャガイモを自宅で保存するときは、新聞紙で包み、日光があたらない冷暗所に置くのが一般的です。
ところが、新ジャガの場合は、水分が多くて腐りやすいことに加え、室温が高いと発芽してしまうおそれも。
新聞紙で包んだら、野菜室で保存するのがおすすめです」
清水さん曰く、保存期間が長くなるほど、新ジャガ特有のみずみずしさや栄養価が失われてしまうとのこと。
購入した後は、なるべく早く食べるようにしましょう。
香ばしさが食欲を刺激する「新ジャガとタコのペペロンチーノ風」
ここからは、新ジャガを使った、清水さんのオリジナルレシピをご紹介!調理のコツや注意点も、併せて教えていただきました。
材料(2人分)
新ジャガ…3〜4個(300g)
茹でダコ…100g
ニンニク…1片
輪切り唐辛子…1本分
オリーブオイル…大さじ2〜3
塩、コショウ…適量
[盛りつけ用]
バゲット、ハーブ…適量
作り方
1. 新ジャガは皮つきのままよく洗い、一口大に切る。
2.「1」を耐熱皿に並べ、ラップをふんわりとかけて電子レンジで3〜4分加熱する。ゆでダコは一口大に切る。
3. フライパンにオリーブオイルを熱し、新ジャガをこんがりと焼く。
4. 表面に焼き目がついたら、スライスしたニンニク、輪切り唐辛子、茹でダコを加えて炒め、最後に塩、コショウで味をととのえる。
5. お皿に盛りつけ、お好みでバゲットやハーブを添える。
新ジャガは、フライパンで表面をしっかり焼き固めることで、カリッとした食感が楽しめるだけでなく、栄養素の流出を防ぐことができます。
包丁で切った面が多いと栄養素が逃げやすくなるので、なるべく小粒な物を選び、皮つきのままいただくのがポイントです。
旬の時期にしか手に入らない新ジャガは、トライアルで手頃に!
ジャガイモを使った料理で困るのは、ジャガイモだけ煮えない、芯が残ってしまう…といったことだと思います。
その場合、あらかじめ電子レンジで加熱すると、ほかの食材と時間差なくやわらかくなるので、調理時間の短縮につながるほか、栄養素の損失も少なくなります。
旬である春先から夏にかけての時期は、トライアルの生鮮売り場にも、新鮮でおいしい新ジャガがたくさん並びます。
調理しやすい上に栄養価も高い新ジャガを、ぜひ手に取ってみてくださいね!
野菜・果物など毎日食べたいトライアルの青果、鮮度と味へのこだわり
監修者プロフィール
清水 加奈子
フードコーディネーター/管理栄養士
調理師、中医薬膳師の資格も持つフードコーディネーター。アイディアレシピやダイエットレシピの提案からフードスタイリングまで幅広くこなし、食関連の企業サイトや雑誌などで活躍中。
フードコーディネーター清水加奈子について