たけのこの保存は冷凍・冷蔵・塩漬けで長持ち!適切なやり方を紹介
スーパーの店頭にたけのこが並び始めると、春が来たことを実感しますよね!
丸々としたたけのこを見かけると、思わずたくさん買って、たくさん食べたいと思うかもしれませんが、実はかなり傷みやすい食材。
少しでも長持ちさせるには、どうすればいいのでしょうか。
たけのこの保存方法には、長持ちさせたい期間に応じていくつかやり方があります。
今回は、自宅であく抜きをしたたけのこの適切な保存方法について、料理家の風間章子さんに教わりました。
教えてくれたのはこの人!
風間章子(かざま あきこ)
料理家/調理師
イタリアンレストランで6年間修業した後、カフェを立ち上げ、雑誌やウェブなど、さまざまなメディアにて料理監修で活躍。これまで、4店舗のカフェの料理メニューの立ち上げを行う。料理の技術向上はもちろん、料理の楽しさを伝えることを目的とし、料理の撮影や料理教室を開催するキッチンスタジオ「人形町キッチン」を運営。わかりやすい説明と気さくな人柄で、好評を得ている。
Twitter:@ACCO_kzm
目次
トライアルでの販売価格
たけのこ(100g)…69円(税込)
ぬか…59円(税込)
※2024年4月 スーパーセンター藤沢羽鳥店調べ。
※トライアルの商品はすべて税込表示です。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
皮付きのたけのこが手に入ったら、まずはあく抜きを!
皮付きのたけのこは、採れてから日が経つと硬くなってえぐみが出て、独特の歯応えも香りも飛んでしまいます。
新鮮なたけのこを手に入れたら、自宅ですぐにあく抜きをしましょう。
あく抜きというと手間のかかるイメージがありますが、皮付きのままたけのこを鍋に入れ、ぬかや鷹の爪といっしょに茹でるだけ。
茹で上がったら、そのまま半日程放置すれば完全にあくが抜けるので、すぐに調理しない場合は皮をむいて冷蔵保存、または冷凍保存しましょう。
たけのこのあく抜きについては、基本の方法と、ぬかを使わずにできる方法を次の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてください。
たけのこのあく抜き、茹で方はどうする?ぬかなしでできる方法も紹介
たけのこの冷蔵保存の方法
保存するたけのこがそれほど多くなく、近日中に使う予定があるなら、比較的食感を維持しやすい冷蔵がおすすめです。
下記の手順で保存しましょう。
1. たけのこを縦半分にカットして保存容器に入れる
あく抜きをしたたけのこの根元部分を少し切ってから、縦半分に切って保存容器に入れます。
2. たけのこが浸かるくらいの水を入れ、保存
たけのこが空気にふれないよう、しっかり浸かる程度の水を保存容器に注ぎます。
密閉して冷蔵庫で保存しましょう。
3. 毎日水を変える
保存期間中は、毎日新鮮な水に取り換えましょう。
この状態でだいたい3~4日はもちますが、長く保存するほど風味が抜けて歯応えが落ちます。
油断せず、できるだけ早めに食べきるのが鉄則ですね。
たけのこの冷凍保存の方法
たけのこが大量に手に入ってすぐに使いきれそうにない場合は、冷凍で保存しましょう。
ただし、あく抜きしたたけのこをそのまま冷凍するのは避けてください。
たけのこは繊維質が多いため、解凍するときに水分が抜けてスカスカになり、せっかくの食感が損なわれます。
たけのこを冷凍で保存するときは、「繊維を断つように切ること」と「水分といっしょに保存すること」の2つを意識しましょう。
たけのこの冷凍保存の手順は、次のとおりです。
1. あく抜き済みのたけのこを切る
冷凍することが決まっているたけのこは、あらかじめ繊維質を切っておき、食感が悪くなるのを防ぎましょう。
縦に走っている繊維を断つように、半月切りやいちょう切りにしておきます。
2. だし汁に入れて煮る
だし汁に「1」を入れ、5分程煮て味をなじませます。
だし汁はかつおなどでとっても、顆粒だしを使ってもOK。
だし汁の分量3
たけのこ…150g
だし汁…200cc
みりん…大さじ2
3. 冷凍用の保存袋にだし汁といっしょに入れ、空気を抜く
ジッパー付き保存袋に「2」を汁ごと入れます。
袋の口を閉じたら、金属製バットの上に置いて冷やしながらしっかり空気を抜きましょう。
できるだけ平らにして、そのまま冷凍庫で保存します。
冷凍したたけのこは、解凍してだし汁ごと炊き込みご飯や混ぜご飯に使ったり、五目寿司に入れたりするのがおすすめです。
たけのこの塩漬け保存の方法
冷蔵・冷凍よりもう少し長く保存したいときは、塩漬けにして保存しましょう。
塩漬けは、微生物を繁殖しづらくし、食べ物の腐敗を防ぐ昔ながらの保存方法です。
材料
たけのこ…250g
塩…100g程度(最初に使用する75g+1日置いた後に追加する25g)
1. たけのこを切る
たけのこは、縦に5mm程度の薄切りにします。
2. たけのこに塩をまぶす
ビニール袋の底を平らにして塩を全体にまぶし、たけのこを並べます。
さらにその上から、たけのこが隠れるくらいの塩をのせましょう。
これを交互に繰り返し、75g分の塩を使います。
3. ビニール袋を振って塩をなじませ、密閉する
75g分の塩を全体にまぶしたら、ビニール袋を振って全体によくなじませます。
しっかりなじんだら袋の中の空気を抜き、口を閉じます。
4. 水を抜き、残りの塩を加える
冷暗所で1日置いて、水が出てきたら水を抜き、残りの塩25gを加えて振り混ぜます。
たけのこが空気にふれないよう、袋の空気を抜いて冷蔵庫で保存してください。
塩漬けたけのこを使うときは、9〜12時間の塩抜きが必要!
塩漬け保存したたけのこはかなり塩辛いため、使う前に塩抜きが必要になります。
塩抜きはかなり時間がかかるので、使いたい日の前夜から準備をしておくのがおすすめです。
手順は次のとおり。
塩抜きの手順
1. たけのこを水洗いして塩を落とす。
2. たっぷり水を張ったボウルに入れ、水を2~3回換えながら9~12時間程置く。時々たけのこの味を見て、塩分の抜け具合を確かめてください。
塩漬けしたたけのこで作る「メンマ」のレシピ
塩抜きしたたけのこをどう使えばいいか…と悩む方もいるかと思います。
そこで、おすすめのレシピを一品ご紹介しましょう。
材料
たけのこ…250g
鶏がらスープの素…小さじ1
水…200ml
みりん…大さじ2
醤油…(塩加減によって調節)小さじ½
ごま油…大さじ1
作り方
1. フライパンに、塩抜きをしたたけのこと鶏がらスープの素、水、みりんを入れて火にかける。
2. ひと煮立ちしたら醤油を加え、落とし蓋をして中火で水分がなくなるまで煮詰める。
3. ごま油を加え、しっかりと炒めたら完成。お好みで、たけのこを炒めるときに輪切りの唐辛子、ラー油など加えて辛みを加えても。
適切な方法で保存して、たけのこを長くおいしく楽しもう
たけのこは、買ってきたらすぐにあく抜きに取り掛かるのが鉄則です。
買ったまま数日置いておくと、食感や風味が薄れてしまいますので、ぜひおいしいうちに下ごしらえをして、すぐに使わない場合は適切な方法で保存して、おいしく食べきれるようにしてくださいね。
トライアルでは、旬のたけのこをお手頃価格でそろえています。
たくさん購入された場合は、ここでご紹介した保存方法を実践して、最後まで春の味覚を楽しみましょう!
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