レタスの適切な保存法とは?冷蔵・冷凍で長持ちさせる方法を紹介
サラダに、サンドイッチに、付け合わせの彩りにと、主役としても脇役としても活躍するレタス。ですが、うっかり使いかけのまま野菜室に置いておくと、せっかくのシャキシャキ食感が失われ、あっという間に痛んで泣く泣く捨てる羽目になることも…。
「一玉で買ったほうが安いしおいしそうだけど、使い切れるかな」と、スーパーで迷うこともあるのではないでしょうか。
そこで今回は、レタスの冷蔵・冷凍保存の方法と、冷凍レタスをおいしく食べるレシピについて、料理家の風間章子さんに教わりました。
教えてくれたのはこの人!
風間章子(かざま あきこ)
料理家/調理師
イタリアンレストランで6年間修行した後、カフェを立ち上げ、雑誌やウェブなど、さまざまなメディアにて料理監修で活躍。これまで、4店舗のカフェの料理メニューの立案を行う。料理の技術向上はもちろん、料理の楽しさを伝えることを目的とし、料理の撮影や料理教室を開催するキッチンスタジオ「人形町キッチン」を運営。わかりやすい説明と気さくな人柄で、好評を得ている。
Twitter:@ACCO_kzm
シャキシャキ食感を楽しみたいならレタスの冷蔵保存がおすすめ
レタスを買ってきて、その日のうちに使わないなら玉のまま冷蔵庫か、野菜室へ入れてください。
入れる前にあらためて全体をチェックして、傷や変色がないことを確認。傷んでいる箇所があれば、その部分の葉をはがしておきます。
買ってきた当日に食べないレタスや、翌日以降に食べる予定の余ったレタスは、冷蔵で保存します。
レタスを冷蔵で保存する適切な方法
まずは、レタスの冷蔵保存が可能な期間と、手順についてご紹介します。
保存期間
2~3週間程度
手順
1. レタスの芯の部分を薄く切り落とします。
2. レタスは、水分を逃さないことが鮮度を保つカギ。乾燥させないよう、切り落とした芯の部分に濡らしたキッチンペーパーをあて、ポリ袋に入れます。
3. ポリ袋の口を芯の下に折り込むようにして閉じます。空気を完全に抜かず、少しふんわりした状態で保存するのがポイント。野菜室では、芯を下にした状態で置いておくと日持ちがします。
レタスは切り口から傷んでいくので、包丁を使って切ると切り口が赤色に変色する原因になります。
赤い色自体はレタスに含まれるポリフェノールが酸化しているだけなので食べても問題ありませんが、見た目が悪い上にシャキシャキした食感が失われて、あまりおいしく食べられません。
きれいな緑色と食感を保つために、包丁を使わず手で葉をはがしましょう。
また、葉をはがすときは、外側の葉から1枚ずつはがしていきます。
はがした葉は、繊維に沿って縦に割くと繊維が壊れず、シャキシャキとした食感を保てます。
しばらく使わないレタスは、冷凍で保存を
鮮やかな緑色をしたフレッシュなレタスでも、冷蔵庫や野菜室に不用意に置いておくと数日でみるみるしなびてしまいます。
レタスの保存は冷蔵がおすすめですが、長期保存するためには冷凍することも可能です。
長期間使わないことがわかっている場合は、冷凍で保存しましょう。
レタスを冷凍で保存する適切な方法
続いては、レタスの冷凍保存が可能な期間と、基本的な手順について見ていきましょう。
保存期間
1ヵ月程度
手順
1. 1枚の葉を4等分程の大きさにちぎり、しっかり水気を切って、使いきれる分ずつ冷凍用保存袋に入れます。
2. レタスの葉を押しつぶさないように気をつけながら、冷凍庫で保存しましょう。
レタスを入れた冷凍用保存袋は、冷凍庫でも押しつぶさずふんわりと空気を含んだ状態で保存してください。
また、冷凍したレタスをラーメンの具材などに使うと決めている場合は、1.5cm程のざく切りにして保存すると使い勝手が良いです。
冷凍保存したレタスをおいしく食べるおすすめのレシピはスープ
冷凍保存したレタスは解凍すると水っぽくなり、レタスらしい食感は失われるため、生で食べるのには向きません。解凍せずにそのまま火を通すレシピがおすすめです。
今回は、冷凍レタスを使った「かき玉レタススープ」を紹介します。
かき玉レタススープ
材料(2人分)
カニカマ…2本
生姜薄切り…2枚
長ネギ…3cm
卵…1個
冷凍レタス…80g
ごま油…小さじ1
[スープ]
水…400ml
酒…大さじ1
鶏がらスープの素(顆粒)…小さじ1
塩…小さじ2分の1
コショウ…少々
作り方
1. カニカマは半分の長さに切り、ほぐしておく。
2. 生姜は細切り、長ネギは斜めの薄切りにする。卵は溶きほぐす。
3. 鍋にごま油と生姜、長ネギを入れて火にかけ、香りが出るまで炒める。カニカマとスープの材料を加える。
4. 沸騰したらアクを取り、混ぜながら溶き卵を加える。
5. 仕上げに冷凍レタスを加え、温まったら完成。
調理のポイント
レタスは、ざく切りにしたり、4等分にしたりして冷凍しておいたものを凍ったまま加えます。冷凍レタスは手で簡単にほぐせるので、お好きな大きさにして加えてください。
ご紹介したスープのほかにも、インスタントラーメンやワンタンスープなどの仕上げにさっと加えても◎。鮮やかな緑色が加わって、食欲がぐっと増しますよ。
新鮮なレタスを買ったら、上手に保存して長く楽しもう
ふんわりと軽く、きれいな緑色をしたレタスは、生のままサラダで食べても炒め物にしても◎。意外と使い道が豊富な野菜です。中華風の味付けとも相性が良いので、ぜひいろいろ試してみてください。
レタスは切り口から傷んで変色し、次第に乾燥して食感やみずみずしさが失われていくので、カット野菜や半分のものより、玉のまま買うのがおすすめです。
今回ご紹介した冷蔵保存、冷凍保存の方法を実践すれば、大きめのレタスを買っても困りません。トライアルの青果売り場でお手頃価格のおいしそうなレタスを見つけたら、上手に保存して長く味わってくださいね。
トライアルの販売価格
レタス(1玉)…129円(税込)
※2022年4月 メガセンター八千代店調べ。
※トライアルの商品はすべて税込表示です。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
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