枝豆の茹で方――最適な茹で時間とおいしく仕上げるコツ
新鮮な枝付き枝豆は、初夏の風物詩。ほのかな甘味と弾けるような食感は、茹でたての枝豆ならではです。
いつでも手軽に食べられる冷凍枝豆もいいけれど、この時季だけは採れたてのみずみずしい枝豆を楽しみたいものですよね。枝付き枝豆をおいしく食べるには、「茹で方」が重要です。
今回は、初めて枝豆を茹でる人や、「自宅で茹でるとあまりおいしくない」と感じている人のために、茹で方の基本とコツをフードコーディネーターの清水加奈子さんに教えていただきました。
教えてくれたのはこの人!
清水加奈子(しみず かなこ)
フードコーディネーター/管理栄養士
調理師、中医薬膳師の資格も持つフードコーディネーター。アイディアレシピやダイエットレシピの提案からフードスタイリングまで幅広くこなし、食関連の企業サイトや雑誌などで活躍中。
公式サイト
トライアルの販売価格
枝豆(1袋)…299円(税込)
※2023年6月 メガセンター八千代店調べ。
※トライアルの商品はすべて税込表示です。
※販売価格は時期や産地によって変動します。
枝付き枝豆の選び方は?
枝豆を選ぶ際、最初にチェックしたいのは鮮度です。枝豆は日持ちしないため、採れてから間を置かずに食べるのが鉄則。1日置いておくと風味が落ち、せっかくの枝豆の味わいを存分に楽しむことができません。
見るべきポイントは下記の2つです。
さやに張りがある
枝豆のさやがピンとして張りがあるものは、中身がぎっしり詰まっている証拠です。
さや自体は小ぶりでも、一つひとつの豆が丸々として、さやにくびれがあるものを選びましょう。
均等に豆が入っているのもおいしい枝豆の特徴です。
さやの色が深く、濃い緑色をしている
採れたての枝豆の色は、鮮やかな緑色です。採れてから時間が経つにつれて、次第に茶色っぽくくすんだ色合いになってしまいます。
できるだけ色が均一で、明るい緑色の枝豆を選ぶのがポイントです。
枝豆の基本の茹で方
では、枝豆の基本の茹で方について、順を追ってご説明します。
鮮度を落とさないためにも、買ってきたその日のうちに茹でるようにしましょう!
材料
枝豆…1袋(約250g)
塩…塩揉み用大さじ1、振りかけ用大さじ1
1. さやの両端を切る
枝付き枝豆は、付け根をキッチンバサミなどで切って枝から切り離します。
後から揉み込む塩が入りやすいように、さやの端を切り落としておくといいでしょう。
さやは片方だけ切っても構いませんが、両端を切り落としたほうが、塩味がよく染み込み、枝豆らしい甘みが引き立つ仕上がりになります。
火も通りやすくなるため、面倒でも両端を切ると良いですよ。
2. 塩揉みをする
ボウルに枝豆を入れ、さっと水にくぐらせて表面の汚れを落とします。
水気を軽く切り、全体に塩をまぶしてよく揉み込んでください。
塩揉みには、表面の汚れのほか、枝豆の産毛を取り除く目的もあります。
水洗いで落ちなかった汚れもこのときに落とせるので、こすり合わせるようにしてよく揉み込みましょう。
3. 熱湯で茹でる(再沸騰後、3~5分)
枝豆がすべて水に浸かるくらいの深さがある鍋に湯を沸かし、大さじ1の塩を入れます。
沸騰したら枝豆をすべて入れ、再沸騰したら少し火を弱めて3~5分茹でます。
汚れが取り切れていないと、茶色っぽい泡がたまります。そのままにしておくと味が変わってしまいますから、あくを取る要領ですくって捨ててください。
また、茹で加減はお好みで調節してください。
余熱で火が入ることも考えて、硬めが好きなら少し早めに上げましょう。
自分好みの食べ頃を逃さないコツは、3分を目安に味見をして、食感や塩気の状態を把握することです!
4. うちわであおいで冷ます
枝豆をザルに上げ、うちわであおいで粗熱を取ります。
早く冷ましたいからといって枝豆を水に漬けると、せっかく入った塩分も、栄養も抜けて水っぽくなってしまいます。
ザルに重ならないように並べて、うちわで風を送りましょう。
冷ましているあいだにも少しずつ熱が入り、食感や味が変わっていくため、手早くあおぐことが大切です。
まだほんのり熱さが残る状態で食べても良いですし、水気が飛んでからさらに少し冷まして食べてもおいしいですよ。
茹でる以外に、枝豆の加熱方法はある?
枝豆の調理というと、茹でるのが一般的です。しかし、実はほかにも、加熱しておいしく食べる方法があります。
電子レンジで加熱する
「お酒のおつまみに、すぐ食べたい」「夕食の品数が物足りないので、急いでもう1品追加したい」といったときは、「レンチン」がおすすめ。
鍋や水が不要で、片付けも最小限で済みます。
電子レンジによる加熱は、枝豆の栄養が水に溶け出さないのがメリット。
時短になる分「おいしさには期待できないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、甘みが逃げずおいしく仕上がります。
フライパンで蒸し焼きにする
茹でる、レンチンに加えて、「蒸す」も枝豆の調理法のひとつ。
鍋にたっぷりのお湯を使う通常の茹で方に比べて水が少なくて済むため、栄養分も枝豆にたっぷり残ります。
平たく大きめのフライパンなら、ムラなく火が通るのも良いところ。特有の旨みがぎゅっと凝縮され、食感もほくほくに。
茹でた枝豆が余ったらどうする?
枝豆は足が早く、そのまま置いておくと風味がどんどん失われていきます。旬の味を損なわないために、買ってきたらすぐ調理して食べるのが正解。
とはいえ、旬の枝豆を見つけてつい買いすぎてしまったり、友人・知人が作った枝豆をたっぷりもらったりと、とても1日では食べきれないこともあるはず。
そんなときは、茹でてから冷蔵保存、または冷凍保存して味が落ちるのを防ぎましょう。
冷蔵保存する
枝豆を茹でて水を切ってから密閉できる保存容器に入れ、冷蔵庫で保存します。2~3日以内で食べきりましょう。
3日以上かかりそうなら、冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存する
枝豆を茹でて冷まし、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍庫に入れましょう。保存期間は1ヵ月が目安です。
食べるときは、自然解凍か電子レンジで解凍してください。
旨味が流れ出てしまうのを防ぐため、流水で解凍するのは避けましょう。
保存の仕方はさやのままでも、むき身にしても◎。
さやつきは解凍時間が必要ですが、むき身ならそのままスープに入れたり、かき揚げの具にしたりと凍ったまま使えて便利です。
シリコンカップなどに入れてそのままお弁当に入れれば、保冷材代わりにもなりますよ!
トライアルで旬の枝豆を買って、ベストな茹で時間を見つけよう
初夏から夏にかけて出回る枝豆は、冷凍とは一味違うおいしさです。旬ならではの濃い豆の味を感じるには、基本の塩茹でが◎。今回ご紹介した手順で、まずは定番の茹で方をマスターしましょう。
茹で時間は、硬めが好きなら余熱を考慮して短めに、ほっこりした食感が好きなら少し長めに取るのがコツ。何度か茹でてみて、自分にとってベストな茹で時間を探ってください。
トライアルでは、枝豆の旬に合わせて、枝付きの枝豆を手頃な価格でご用意しています。この時季ならではの採れたての枝豆を、ぜひご自宅でたくさん召し上がってくださいね。
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