普通のゴボウと違う?新ゴボウはサラダやパスタに◎の期間限定野菜
今回から新企画「トライアル野菜博士の豆知識」がスタート!野菜や果物に精通し、全国の産地からそのとき最もおいしい食材を日々お届けしているトライアルの青果担当が、旬を迎える食材の「実は…」な話をご紹介していきます。
第1回のテーマは「新ゴボウ」。寒さが緩み、春の息吹を感じるころになると、トライアルにも「新」のついた野菜が並び始めます。ほとんどの野菜が年間を通して手に入るようになっていますが、「新◯◯」はまさに期間限定。今しか楽しめない、みずみずしい味わいは貴重ですよね。
ここでは、通常のゴボウとは一味違う、やわらかく香り高い新ゴボウの選び方やおいしい食べ方についてチェックしていきましょう!
トライアルの野菜博士
トライアル 青果商品部 安丸輝(やすまる あきら)
青果担当歴12年。トライアルの野菜や果物の仕入れに携わる中で、多くの野菜知識を蓄積してきた。
好きな食べ物は、とうもろこしと桃。
通常のゴボウと新ゴボウの違いって?
通常の「ゴボウ」と「新ゴボウ」は、そもそもの品種は同じで、収穫する時期が違うだけ。
通常のゴボウは、春に種まきをして、本格的な冬が到来する前に収穫するのが一般的。貯蔵性が高いので、年間を通じて野菜売り場に並んでいますが、旬は11~2月頃までの寒い時期となります。
一方、今回の主役である新ゴボウは、通常のゴボウより早めの2~6月に収穫されるのが特徴で、初夏に旬を迎えます。ゴボウが育ちきる前に早採りしていますので、食感がやわらかくて食べやすいんです。夏の気配を感じ始める時期によく出回るので、「夏ゴボウ」と呼ばれることもありますよ。
新ゴボウは香りや食感が抜群、栄養価も高い!
新ゴボウの魅力は、何といっても優しい香りとやわらかさ。冬に食べるゴボウは土のにおいが強く、食感は硬めですが、新ゴボウはシャキシャキとした歯応えはありながらもやわらかく、香りも穏やかです。そのため、通常のゴボウの土っぽさやえぐみが苦手な人も、新ゴボウならおいしく食べられるのではないでしょうか。
また、新ゴボウは食物繊維も豊富なので、腸内環境を整えるためにもぜひとりたい食材。すこやかな体を保つために必要なミネラルもたっぷり含まれます。
新ゴボウは3~4月頃になると手に取りやすい価格で店頭に並ぶので、ぜひ食べてみてくださいね。
下処理も楽!新ゴボウはサラダやパスタにして
新ゴボウには甘みがあるので、ささがきにしてさっと茹でてサラダにすると本来の味を楽しめます。特に、マヨネーズとの相性がいいですよ。パスタにするのも気に入っていて、芽キャベツやアスパラガスなど、ほかの春野菜といっしょに炒めて、シンプルに塩味で仕上げてみてください。
また、香りの良さを活かすなら、炊き込みご飯や、厚めに切って豚汁に入れるのもおすすめです。
ここからは、新ゴボウのおすすめレシピをご紹介します。
(レシピ監修:清水加奈子)
新ごぼうと芽キャベツのグリルパスタ
材料(2人分)
新ごぼう…1本(100g)
芽キャベツ…3個
※アスパラガスや空豆、菜の花など、ほかの春野菜でもOK!
ベーコン…50g
にんにく…1片
輪切り唐辛子…1本分
スパゲッティ…180g
オリーブ油…大さじ2
塩、コショウ…適量
作り方
1. 新ごぼうは薄めの斜めスライスにする。芽キャベツは半分に切る。ベーコンは1cm幅に切る。にんにくはスライスする。スパゲッティを表示より1分短く茹でる。
2. フライパンにオリーブ油を熱し、スライスした歯応えが残る程度にゴボウを炒めて一度取り出す。同じフライパンで芽キャベツを両面1~2分ずつ焼いて焼き目を付け、こちらも一度取り出す。
3. 同じフライパンに、にんにく、唐辛子、ベーコンを入れ、香りが立ったら茹でたてのスパゲッティ、ゆで汁(大さじ3)、塩・コショウを加えて炒める。
4.「2」を「3」に戻し入れ、ざっくりと炒めたら器に盛る。
新ゴボウとツナの和風ごまマヨサラダ
材料(2人分)
新ゴボウ…1本(100g)
ツナ缶(水煮)…1缶(70g)
[A]
マヨネーズ…大さじ2~3
すりごま…大さじ1
醤油…小さじ1
塩、黒コショウ…適量
大葉…5枚
ごま油…適宜
作り方
1. 新ごぼうは大きめのささがきにする。ツナ缶は汁気を切っておく。大葉は千切りにする。
2. フライパンにごま油を熱し、歯応えが残る程度にごぼうを炒める。「1」のツナを加えてざっくり炒めたら、火を止めて粗熱をとる。
3. ボウルに[A]を入れて混ぜ合わせ、「2」を加えてざっくりと混ぜる。器に盛り、大葉をのせる。
新ゴボウを水にさらすのはNG!さっと湯がくだけで◎
ゴボウを調理する際は、皮をこそげた後、水にさらしてあく抜きをして…といった手順を踏んでいる人が多いでしょう。アクの強い冬のゴボウは、5分程水にさらしたほうがいいのですが、新ゴボウを長く水にさらすとせっかくの良い香りが飛んでおいしさが半減してしまいます。
そのため、熱湯に数秒くぐらせる程度のイメージで、サッと湯がけばOK。少量なら、熱湯を回しかけて湯通しするだけでも構いません。雑味が消えて本来の風味と香りだけが残り、よりおいしく食べられます。
おいしい新ゴボウは色が大事!白い物を選んで
通常のゴボウは土を落とさずに保存することで乾燥を防ぎ、1年間流通させます。一方、期間限定の新ゴボウは鮮度が命。収穫してすぐ出荷するので、大抵は洗った状態で野菜売り場に並んでいます。
おいしい新ゴボウを見分けるポイントは、並んでいるゴボウの皮の色。新ゴボウは生育期間が短いので、採れたてで鮮度の良い物は色が白いです。洗って土が取れている分、はっきり皮の色がわかるので、できるだけ白い物を選んでください。
注意したいのは、皮が青みがかって見える物。これは、収穫から比較的長く保管されていたり、売り場に並んでいたりして、空気にふれる時間が長引いたせいで酸化し始めているサインなんです。酸化したゴボウは見た目や風味が落ちてしまうので、旬の物をおいしく味わいたいなら白いゴボウを選ぶのが鉄則ですよ。
光にあてずに保存して、できるだけ早く食べきろう
新ゴボウは洗って売られていることもあり、鮮度が落ちやすくなります。そのため、買ったら早めに使うことが大切。空気にふれることによる「酸化」と「乾燥」が大敵なので、保存する場合は新聞紙やキッチンペーパーで包んだり、ラップを巻いて保存袋に入れたりした上で、冷蔵庫の野菜室で保存するといいでしょう。
新ゴボウが出回るのは、ちょうど気温が上がり始める時期。通常のゴボウとは別物と考えて、おいしいうちに食べきってくださいね。
香りと食感に優れたトライアルの新ゴボウは、博士のお墨付き!
「鮮度」と「おいしさ」を追求するトライアルの青果部門は、食べ頃が短い新ゴボウの仕入れにも一切妥協なし!最大の特徴である「香り」と「やわらかな食感」にこだわって、主に熊本県を中心に宮崎県などからもおいしい新ゴボウを仕入れています。
旬のおいしい新ゴボウをさらにおいしく食べてもらうために、食感が良くて価値が高い「程良い太さ」にもこだわりが。ゴボウは細すぎると食感がいまいちで、太すぎると繊維と繊維のあいだがスカスカになってしまうため、トライアルではちょうどいい太さの新ゴボウを厳選しています。
これからの時期、トライアルにはぎっしりと中身が詰まってハリのある、最高の新ゴボウがそろっていますので、ぜひお買い求めください!
トライアルでの販売価格
新ゴボウ(1袋2本入り)…299円(税込)
※2022年3月 スーパーセンター藤沢羽鳥店調べ
※トライアルの商品はすべて税込表示です
野菜・果物など毎日食べたいトライアルの青果、鮮度と味へのこだわり